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コワーキングスペースenspaceは東北発のシリコンバレーだった

JR仙台駅から徒歩13分、青葉通一番町駅からだと徒歩7分の街中に、東北最大級のシェアオフィス・コワーキングスペースenspaceはある。

enspaceの外観

東北最大級のザ・コワーキング

enspaceは全7フロアで、ドロップインは1階、2階だけが利用可能だ。
3階以上は月額会員向けのシェアオフィスや会議室があり、地元事業家や支社サテライトオフィスとして利用されている。
オープンスペースだけでなく、シェアオフィスとして個室や会議室が多いのがenspaceの特徴のひとつ。

僕が利用した日は金曜の午後だったけれど、コワーキングスペースの席は半分以上は埋まっていたと思う。

enspaceの空間設計はビルのフロア単位で作業スペースとコミュニケーションスペースを分けているので、1階と2階のコワーキングスペースはどちらかというと作業に集中するというよりも、コミュニケーションをはかることに向いているスペースだ。

もちろんコワーキングスペースでもPC作業をしている人や、オンライン会議をしている人も普通にいたが(ちなみに全席オンライン会議OK)、
テレフォンブースのような個室であったりパーテーションで区切られているわけではないので、ひたすらもくもく一人で仕事をしたい人よりも、ワイガヤな環境で仕事や交流をしたい人向きのスペースかもしれない。

2階コワーキングスペースの様子

活発なコミュニティ・交流イベント

フリースペースは最大80名程度(余裕をもって30〜40名程度)を収容できるイベントスペースとしても活用されている。

セミナー壇上に司会卓もあり、かなり本格的だ。
ビジネス系イベントや学生向けイベントも活発にやっているようで、
3月には学生向けに、働く社会人のリアルを知ってもらう、というコンセプトのオフラインイベントを予定しているとのことだった。

2階コワーキングスペースの一角にはフリースペースがあり、イベント開催が行われている

それとこの日は毎月第一金曜に開催される「enspace community(エンコミュ)」というコミュニティイベントの日で、
キッチン併設のラウンジスペースでは、ランチタイムにキーマカレーを食べながら会員同士の交流会で賑わっていた。

ちなみにこのイベントは協業やマッチング促進のためにインターン生が企画しているのだけれど、
enspaceはとにかくインターン生がずば抜けて多い。

東北大学や宮城大学などから10名以上がインターンとして参加していて、
コワーキングスペース利用者へのビジネス応援支援を通じて、
自らのアイデア実現や社会人との協働、起業や世界を広げることを希望する学生たちが集まってきている。

なのでスタッフは総じて若く、明るくて賑やかだ。
活気があってとても楽しい気持ちになる。ビジネスが生まれる空間として活気は大事だ。

インターン生からそのまま運営会社のエンスペースに就職する学生もいるということで、働く場所として魅力的な証拠だろう。

2階ラウンジスペース併設のキッチン。この日は月に一度のenspace communityとしてランチ時間にキーマカレー会が開かれていた

地域間コミュニティの連携

他地域のコワーキング9店舗と、会員の相互送客提携をしている。
月額会員になる必要があるが、相互の会員が無料で利用できるので拠点間の移動が多い人にはお得なサービスだ。

提携先コワーキングスペースは無料で相互利用ができる

徹底したビジネス支援メニュー

コワーキングスペースは個人事業主の方やフリーランスの方が起業やビジネスをしやすいようにスペース提供だけでなく、登記サービスや創業支援などを行っている施設も多い。
でもこのenspaceはその支援の幅と深さが比類ない充実っぷりだ。

事業相談はもちろんのこと、資金調達相談やenspaceを実証実験の場として
活用、ビジネスアイデアコンテストとの提携による支援機会の接点創出といった創業支援だけでなく、
事務作業・販促のバックオフィス業務支援や、RPAなどITサービスまで提供している。

定番の弁護士、社労士、税理士など士業相談も受け付けているし、
ちょっとこの充実ぶりは他ではあまり見たことがない。

ビジネス交流会やイベントで出会う機会を作るだけでなく、
きちんとビジネスが設計、オペレーションできるように実務のサポートもしっかり提供していく。

enspaceの「東北最大級」というのは、スペースの規模だけじゃない、サポートの厚さでも最大級だった。

enspaceとの"ご縁"

僕とenspaceとの出会いは、昨年12月に開催された「コワーキングフォーラム関西2022in大阪」での登壇・出展がきっかけで、
働く場所としてだけでなく、ビジネス支援やマッチングのみならず産学連携で採用のエコシステムを作っていたり、地域間の広域連携をしていることなどかなり活発に活動されているということを知りぜひ訪れたくなって、
ようやく訪問が実現した。

この日は仙台と大阪を行ったりきたりしている宮地さんにアレンジしてもらって、マーケティングリーダーの伊藤さん、コミュニティリーダーの坂本さんに色々お話しを伺うことができ、大変有意義な時間を過ごせたと思う。

右から宮地さん、坂本さん、伊藤さんと入居者のお二人

enspaceは、仙台からビジネスを生み出す人や事業を応援し、支援するコワーキングスペースとしてだけでなく、大学や学生、または地域の間もつなぐコミュニティの力でローカルの可能性を最大限に広げていっている。

この場所で新しいビジネスが始まる、始めるために人が集まってくる、
enspaceはまさに東北のシリコンバレーのような存在だ。

enspace概要

施設名 :enspace
住所  :宮城県仙台市青葉区国分町1-4-9
最寄駅 :青葉通一番町駅(徒歩6分)
営業時間:午前10時〜午後7時
定休日 :要確認
一時利用:可
料金  :ドロップイン1時間550円(税込)〜1日2,200円(税込)
WEB会議:全席OK
個室  :無し(会員利用のみ)

上記は2023年2月時点の情報であり、最新情報はお店にご確認ください。


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