桜の固有種
オオシマザクラ (Cerasus speciosa, P. lannesiana var. speciosa) - 日本固有種
ヤマザクラ (Cerasus jamasakura) - 日本固有種
オオヤマザクラ (Cerasus sargentii)
カスミザクラ (Cerasus laveilleana, P. verecunda)
エドヒガン (Cerasus spachiana, Cerasus itosakura, P. pendula f.ascendens, P. subhirtella var. ascendens)
マメザクラ (Cerasus incisa) - 日本固有種
タカネザクラ (Cerasus nipponica)
チョウジザクラ (Cerasus apetala) - 日本固有種
ミヤマザクラ (Cerasus maximowiczii)
クマノザクラ (Cerasus kumanoensis) - 日本固有種
カンヒザクラ (Cerasus campanulata) - 人為的に持ち込まれて野生化した疑義あり
桜の品種は色々耳にします。
染井吉野、河津桜、枝垂れ桜、八重桜
基本的に品種や形態を表している名称で、純粋な品種を指していない場合がほとんどです。
染井吉野や河津桜は品種名になりますが、一般に里桜と呼ばれる園芸種の一種となります。
人間が人為的に交雑して作成したもの、自然界で自然に交雑してできた品種が存在します。
染井吉野はオオシマザクラXエドヒガンの交雑
河津桜はオオシマザクラXカンヒザクラの交雑
と言われています(自然交雑種)
桜は自家受粉では結実しませんので、交雑種の場合は純粋な子孫は残せないことになります。
ソメイヨシノは挿し木や接ぎ木で増やされているので
公園に複数のソメイヨシノがあったとしてもすべて同じ遺伝子になるので結実しません。
たまにソメイヨシノにサクランボが実っているのを見ますが、花粉は近くの別の品種から来ていることになります。サクランボから種子を採取して発芽してもソメイヨシノにはなりません。
上野公園などで一斉にソメイヨシノが咲いて、花吹雪で一斉に散るのは、同じ遺伝子を持っているからです。
河津桜は実生からの苗もあるようなので同じ様に見えても遺伝子が異なるケースがある様で河津桜の並木で早く咲く木、花の色が濃いものなどがあります。