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空腹は最高の調味料
こんにちは。福岡市藤崎の「一人整体院」北村です。
突然ですが、皆さんは人生で一番美味しいと感じた食べ物は何ですか?
それは、どんな場面で食べたものだったでしょうか?
私が47年間生きてきた中で、一番美味しいと感じた食べ物は...
「スイカ」です(笑
高級料理の名前ではありませんよ。
海外の郷土料理の名前でもありません。
そう。ウリ科の西瓜(スイカ)
緑と黒の縦縞の、あのスイカです。
スイカやイチゴは果物ではなく、野菜なんですよね~。
果物は、木になる実なので、リンゴや柿は果物(果実)で
スイカやイチゴ、メロンなどは木にならずに地面で直接実になるので、野菜扱いになるんです。
まあ、ハッキリとした定義はないので、メロンやイチゴは果物屋さんでも売られていますから、どちらでも良いのですが(笑
と、話がわき道に逸れてしまいましたが、私が人生で一番美味しいと感じた食べ物は、世間一般的な「スイカ」なんです。
別に、ベジタリアンでもなければ、肉や魚が嫌いなわけでもありません。
から揚げやトンカツも好きだし、ラーメンや餃子も好きです。
おはぎやチーズケーキも好きで、嫌いな食べ物は殆どありません。
でも、人生で一番美味しいと感じたのは「スイカ」なんです。
理由は、スイカを口にした状況(場所)が影響しています。
皆さんは、ファスティング(断食)や絶食を経験したことがありますか?
本当にお腹がペコペコで、今にも倒れそうなほどフラフラで、ようやく食事にありつけた...。
空腹の時間が長ければ、長いほど、久しぶりに食べる食事の最初の一口って、本当に美味しいんですよね。
味覚が研ぎ澄まされているというか、口に入れた食材を全身で味わうというか、
「五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染み渡る」
まさに、この言葉がピッタリと当てはまる感じです。
私が人生で一番美味しいと感じた「スイカ」は
8月中旬の最高気温38度を記録した日に、3時間近く身体を動かし続けた後に、
初めて口にした「スイカ」でした。
2008年8月の話です。
当時トライアスロンに初挑戦した年で、6月にトライアスロンデビューをして、8月が第2戦目。
福岡県久留米市の筑後川のサイクリングロードを使って、「筑後川トライアスロン」が開催されていました。
(2009年の第10回大会を機に、筑後川トライアスロンは終了しました)
ちなみに、トライアスロンというのは、水泳と自転車とランニングを3種目続けておこなうスポーツ競技で、
最初に水泳で筑後川を1.5㎞泳いで、
次に自転車でサイクリングロードを40㎞漕いで、
最後にランニングでサイクリングロードを10㎞走る
オリンピック競技にも採用されている、合計51.5㎞の距離でタイムを競います。
朝から気温がグングン上がり、スイムが開始される9時の時点で既に30度越え(汗
水温も30度近くあったのかな?寒いと感じることはなく、1.5㎞を泳ぎ終えて、陸に上がった途端、
「暑っ!!」
「これから自転車40㎞も漕げるのか!?」
マジで、焦りました。
首の日焼けによる熱中症を防ぐために帽子を後ろ向きにかぶり、ヘルメットを着用して、バイクスタート。
もうねぇ~、灼熱地獄ですよ(笑
時速30㎞を越えるようなスピードで自転車を漕いで、本来なら風が気持ちよく感じるのが、
気温が35度を超えると、生ぬるいというより、蒸し暑い風が体にまとわりつくように流れて、不快感しかない!
給水のボトルに入ったスポーツドリンクも生暖かくて、エネルギー補給のジェルも混ぜているので、口の中が甘ったるくて気分が悪くなる始末(笑
フラフラ、ヘロヘロになりながら、40㎞の自転車を終わり、最後のランニング10㎞
氷をウェアの中に入れて、スポンジの水を頭からかぶって、とにかく身体を冷やしながら、意識朦朧とする中、必死の思いで10㎞完走。
日焼け跡が、気象条件の過酷さを物語ってました。
一日で焼けすぎやろ(笑
2時間50分間、泳いで、自転車漕いで、走って、身体を動かし続けて、ようやく灼熱地獄から解放されて、
最初に口にした食べ物が
キンキンに冷やされたスイカでした。
多分、人生の中で一番過酷な状況から解放されての、最初の食事だったからかも(笑
スイカを一口、口に入れた瞬間に全身に電気が走るというか、スイカの甘みを身体の60兆の全ての細胞が喜ぶというか、
もう、衝撃の美味さでした(笑
現代社会は、物質的にどんどん豊かになっていて、食事に関しても、ミシュランガイドや食べログなど、
とにかく、美味しいものを求めて、高級食材を使った料理や食材の味をより引き立てる技術などがどんどん開発されて進化しています。
最近では、味もさることながら、インスタ映えと見た目の華やかさや奇抜さで視覚的にも刺激をすることで、より満足感を得ようとしています。
でもね、どんなに高級食材を使っても、どんなに素材の味を引き出す技術を使っても、どんなに見た目のインパクトを与えても、
空腹に勝る調味料や技術はないと思うんです。
最近、お腹が「グゥ~」っと、なって心の底から
「お腹空いたぁ~...」って食事を食べたことありますか?
3月から、一日一食の生活を実践しています。
私自身の趣味が
「自分の身体を使った健康法の探究」
なので、一日一食も好きでやっていることなので、皆さんにお勧めする訳ではありません。
ただ、空腹は長寿遺伝子を刺激して、免疫力を高めるとも言われています。
「腹八分で医者いらず」
と言われるように、80歳以上の長寿の方の食事をみると、お肉や魚を食べたりお酒を飲む人もいらっしゃいますが、
3食しっかり、モリモリ食べる人は殆どいません。
自分の適量を知り、少食や粗食の方が殆どです。
そう考えると、1回の食事をお腹一杯食べるよりも、
「もう少し食べたいな」と思える量で、常に小腹が空いた感覚で空腹を楽しめるぐらいで過ごすことが健康の秘訣だと思うんです。
でも、美味しいものは腹一杯食べたいと思うのも事実(笑
「食欲」をコントロールするのは本当に難しいです。
でも、難しいからコントロールすることに挑戦する楽しみがあったりします。
一日一食を初めて2週間が経過して、朝、昼抜きの生活には完全に慣れました。
そこで、また挑戦してみたいことが出てきました。
「一日一食でどの位の距離走れるだろう???」
一日一食に変えて、最長で走った距離は6㎞だったので、自宅から職場までを今までの倍の12㎞の距離を走ってみました。
空腹感や疲労感もさほど感じることなく、普通に走れました。
職場についても、特にいつもと変りなく、仕事をこなして普通に過ごして、お仕事終了。
さて、帰りはどうしようか?
普段は自転車で通勤しているですが、今朝は走って通勤したので、自転車は自宅に置いたまま。
帰りも走るか、電車を使うか?
帰りも走って帰ることを選択。帰りは最短距離の10㎞で帰宅ランに挑戦。
あかん。
走り始めから、身体に力が入らずに、走れば走るほど、どんどん体が重くなって、信号で止まるたびに体がフラフラする(笑
ハンガーノック(ガス欠)で、フルマラソンのレースで35㎞以降と同じような感覚に見舞われました。
コンビニによって、スポーツドリンクなどの糖分補給も考えたのですが、12年前の筑後川トライアスロンの時の思い出がよみがえり、
「このまま、補給なしで帰宅して、晩御飯食べたら最高に美味しいだろうな。」
そんな思いが頭に浮かび、補給を我慢して帰宅(笑
(危ないので決して真似はしないように。)
最後の2㎞は本当に長かった。
ようやく帰宅して、シャワーを浴びて、夕食。
夕食は生姜焼き(写真を取り忘れたので、イメージ映像です(笑))
ワカメの味噌汁を一口...。
「味噌汁ウマっ!!」
いつもと同じ味付けなのに、美味さが5倍増し!!
ご飯も、生姜焼きも、何もかもが上手い。
「我が家のお米、こんなに甘かったっけ???」
「この豚肉いつもと同じ???玉ねぎは新玉?」
どんだけ、飢えていたんだ???(笑
そして、食べ過ぎた(笑
やっぱり食欲のコントロールは難しい。
でも、確信した。
「空腹は最高の調味料である」
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