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生活を続けることで擦り減ってゆくものを箇条書きにしてみる 並べれば比べてしまう切れたままだった電池をきょう替えてみた 説得をするのはあなた納得をするのはわたしパン屋のにおい
凡庸な比喩になるけど出口のない迷路みたいな恋になりそう 水筒にコーヒー入れているけれど水ですよって噓ついちゃった この距離で気づく私もやばいけど県境ってたぶんまぼろし
あくまでも一般論ね、と言うきみの忠告がずっとこびりついてる ちょうどよい猫背について語り合うぼくらにちょうどよい純喫茶 長い旅のなかで短い旅に出て戻ってきてもまだ長い旅
本棚イン本棚いい感じになった帰ってきたら君に見せよう 適当に本を選んで寝転んで君の栞の続きから読む 夕立がすぐに止むのを知っていて止んだら帰ると目も見ずに言う
じゃじゃーん実は生きていました音沙汰がないなーとか思ってくれてましたか 適当に入る居酒屋探すのが上手くなってて僕は泣きそう この前はどこまで話しましたっけ横須賀のことは言いましたっけ
もうなにも作らなくてもよくなってそれから初めて見る歩道橋 「折り合い」というタイトルで良い曲を作ってしまう星野源さん チョコバナナキャラメルチキンパンケーキおいしい 君と死ぬまで暮らす
首絞める遊びをしてたら落ちちゃった男子に男子が群がる小春 放課後の教室的なけだるさをなんでか君の部屋に感じる 韻律論の講義を受ける元彼も今彼もいる大教室で
木綿でも絹でもいいよ豆腐なら、くらいの解像度で生きている いま前を通っていった老人は知るはずもない僕の内面 人のいない世界についての妄想を電車の音が裂く曇り空