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2020.9月7日 長編・7『エッジウェア卿の死』 & 3重の薔薇


名探偵ポアロシリーズ読書記録 長編・7作目は『エッジウェア卿の死』です。

〈ジェーン・ウイルキンスン〉〈カーロッタ・アダムズ〉という
それぞれに異なった個性と魅力を持つ2人の女優が、重要な鍵を握る人物として描かれているこのお話。
華やかで煌びやかで、とても艶っぽく濃密な芳醇さを感じさせます。

ギリシャ彫刻のような美男俳優や、豪奢な御屋敷に住む貴族たちも登場し
(何とも絢爛豪華なミステリ小説だなぁ)という印象が強い作品ですね。

作中の中に、個人的にとても好きで、気に入っている文章があって。

「彼を殺したのは彼女じゃないわ。彼女は── その── つまりそんなことするには洗練され過ぎてるのよ」

と、いう台詞なのですが。
私がクリスティ氏の小説を好んで読むのは、きっとこういう台詞が出てくるからなのだろうと思うのです。

"はっ" とするというか、"ドキリ"とするというか。
不意を突かれるような言葉が使われているところがね。凄いな、と感じる訳です。

ただ。私が読んだのは、福島正実氏の日本語訳版なので。他の翻訳では、違う表現がされているかもしれません。
機会があれば、是非読み比べてみたいですね。

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ドラマ化された作品も観ましたが。
女優さんも衣装も御屋敷も調度品も、すべてが豪奢で、ため息が出ちゃうほど美しく
見応えのあるドラマ作品でした!

ポアロものの中で、最も映像化に向いている作品のような気がするのですが
映画化されたことはあるのかしら?
私の記憶では、映画版はなかったような…。
(私が知らないだけで、あるのかもしれません)


そして。本日のモチーフ編みコーナーは

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絢爛豪華で美しい小説のイメージに相応しい
3重の薔薇 モチーフを選んでみました。
アイリッシュクロッシェの中でも、特に好きなモチーフです🌹
編んでいても、凄く楽しい気持ちになるのですよ♪

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