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2020.9月4日 長編・4『ビッグ4』& マリーゴールド

名探偵ポアロシリーズ読書記録 長編・4は『ビッグ4』です。

発行された順番でいうと、ポアロシリーズ長編4作目なのですが。
内容の時系列でいうと『アクロイド殺し』より前に起きた事件なので。
先にこの『ビッグ4』を読んで、次に『アクロイド…』に進むほうが、流れとしては良いかもしれません。

個人的な犯罪ではなくて。
世界制覇を企む謎の国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決を描いた、スリル満点の冒険ミステリ小説なのですよね。

トミー&タペンスシリーズのような風味で、好みが分かれる作品でしょうね。

完成度の高い本格ミステリ小説を好む読者の方には、好みに合わないと感じる方も多いかも?

だけど。私はこの作品嫌いじゃないです。
(以下、若干 ネタバレしてしまっているところがあります。未読の方で、内容を知りたくないという方はここまでに…🙇‍♀️)

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イギリスの内務大臣やフランスの首相も登場するし。

犯罪組織のメンバーも

❶ ナンバー・ワン 〈中国人・首領〉
❷ ナンバー・ツー 〈アメリカ人・大富豪〉
❸ ナンバー・スリー〈フランス人・科学者〉
❹ ナンバー・フォー〈イギリス人・デストロイヤー〉

と。国際色豊かで、カラフル☆

初読の時、私は今よりずっと若く。ハラハラドキドキ感溢れる冒険譚が好きだったので、この作品に好感を持ったのだと思います。

おもちゃの宝石箱をひっくり返したような、事件てんこ盛りの、めくるめくネバーランド的世界での冒険活劇。

後で、実は製作側の諸事情により
【書き溜めていた短編を集め、繋ぎ合わせて『ビッグ4』という長編小説に仕立てたものであった】
という事を知り、(あぁ、なるほど…)と。納得しました。

クリエイターあるあるなのですよねぇ。
私もやった事あります。
本当は、じっくりと一つの大作を創りたかったのに
余裕がなくて、納期に間に合わないので
創り貯めていた小物を集め繋ぎ合わせて、間に合わせたコト。

作者としては、(納得のいかない点も多々あり…)とはなるのですが、出さないよりはマシ。
「これはこれで、なくは無い」とも思えるし、案外悪くはないと。

そういう製作サイドの事情も含めた上で、再度読んでみると、また読む楽しみも増すような気がします。

本日のレース編みモチーフはこちら

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『ビッグ4』の回だけに、ビッグなお花・マリーゴールドです🏵
写真では、分かりづらいかもしれませんが
直径5㎝の大きめモチーフなのです♪


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