2021.1月15日 短編・29『第六の事件 スチュムパロスの鳥』 & 白の星型モチーフ
名探偵ポアロシリーズ読書記録、短篇集『ヘラクレスの冒険』も、道半ばまでやってきました。
本日は『第六の事件 スチュムパロスの鳥』の読書記録を綴ります。
イギリス紳士の好青年・ハロルド君が、思いがけず巻き込まれてしまう奇妙な事件。偶然同じホテルに滞在していたエルキュール・ポアロ氏が、彼に助け舟を出し、救ってあげるお話です。
舞台は、ヘルツォスロヴァキアにある湖畔のホテルです。イギリスでもフランスでも、ベルギーでもない。外国での旅情ミステリですね。
…っていうか。。。
ヘルツォスロヴァキアって、どこ⁈(・_・;
そんな国あるの?? そう、素朴な疑問が湧き出てきちゃいますよね。
私が子どもの頃は、「チェコスロヴァキア」という国があったのですが、現在は「チェコ共和国」と「スロヴァキア共和国」に再び分かれているようです。ヘルツォスロヴァキアとは無関係みたいですが。
…謎ですね。謎なんですが、クリスティ氏の長編小説『チムニーズ館の秘密』の中に、ヘルツォスロヴァキアについて詳しく述べられています。
【ヘルツォスロヴァキアは、バルカン半島にある小国で、とある事情により革命が起こり共和国になった】のだそうです。ふうむ…
とりあえずここでは、イギリスの人たちにとって異国情緒たっぷりの地で、静かな休暇を過ごすには適している場所だったということでしょうか。
奇怪な事件なのですが、規模でいうと小さめ。(たまには、こういうミニサイズの事件の謎解きもあっていいよね!)という感じの物語です。
ご婦人方が、滞在先で編み物するシーンも登場するので、若干ミス・マープルものの短編のような雰囲気を感じますね。
最後まで読むと、「これから頑張れ!ハロルド君」と、人の良い青年紳士を応援したくなります。
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本日の編み物作品は《ミニミニシリーズ 第六のモチーフ》白の星型モチーフです☆
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