2021.2月27日 短編・51『砂にかかれた三角形』 & 三角形レース編み
名探偵ポアロシリーズ読書記録 短編・51は『砂にかかれた三角形』△。
短篇集『死人の鏡』収録作品です。
原題は『Triangle at Rhodes』。エーゲ海南部に位置する、ロードス島が舞台となっていますね。
登場人物のなかに、シャネルのモデルになったこともある華やかな美女の、ヴァレンタイン・チャントリーという39歳の人物がいます。
その恋愛遍歴が凄い!
《「夫は五人持ったし、数えきれないほど恋をした。イタリアのさる伯爵、アメリカの鉄鋼王、テニスのプロ選手、カーレーサーというふうに、次々と夫を取り替えた。この四人のうち、アメリカ人は死んだが、あとの連中は、離婚法廷であっさり棄てられたのだ。いまから半年前に、彼女は五度目の結婚をした── 海軍中佐とだった。」》
稀に、こういう華やかな女性っていますよね。
逆に、地味で華やかさとは無縁の女性もいます。
良いとか悪いとかを関係の無い他者が決めつけて、その人の人生にどうこう口を挟むのは、お節介で余計なお世話というもの。
ですが、殺人事件絡みとなると話は違ってきます。
ポアロ氏は、事件が起きるより前に【何か】を感じ取り、ある人物に忠告をするのですが…
残念ながら、事件は起きてしまいました。
それにしても。せっかく休暇をゆっくり過ごしたくてロードス島を訪れたのに、殺人事件に巻き込まれることになってしまうポアロさんって…
つくづく、犯罪・事件とのご縁が深い人ですよね。
この『砂にかかれた三角形』は、さらさらっと短時間で読める短い小説なのですが
この短編と、よく似た構図を持つ長編小説があるのです。
私の読書記録でも、長編・15の回で記した『白昼の悪魔』がそれです。
『白昼の悪魔』のほうが知名度が高く、読まれた方も多いだろうと思いますが、
短編の『砂にかかれた三角形』も、秀作ですよ。
因みに。英国ドラマ版では『砂にかかれた三角形』、『白昼の悪魔』のどちらも制作されています。
私は未見なので、機会があればこの2作の両方とも視聴してみたいです!
☆
本日の編み物作品は、三角形にちなんで△ こちら
「何でこうなったのさ⁉︎」と
我ながら突っ込んでしまうくらい、やけにいびつな三角形モチーフです。
どうもですねぇ、途中で目数を間違えたようなのですよね😥
(あらっ?)と、気づいた時にはもう意味分からない状態になっていて…
ほどいてしまおうと思ったのですが。ふと、この読書記録のことを思い出したんです。
(あ、そうだ!
『砂にかかれた三角形』の読書記録に添える編み物作品を、これにしよう。
歪み具合が、ぴったりだわ😋)
と。
失敗転じて、福となす。
この読書記録&編み物作品紹介企画をやって、本当に良かったです♪
失敗作すら、活用できますからね(*´∀`*)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?