2021.1月9日 短篇集『ヘラクレスの冒険』 序
今回から、短篇集『ヘラクレスの冒険』の読書記録を綴ってまいります!
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何故、ヘラクレスなのか⁈と云えば。エルキュール・ポアロ氏のクリスチャンネーム "エルキュール" は、フランス語読みで 「ヘラクレス」のことだからなのですよね。
冒険というより、ヘラクレスの"難業"というか"功業"という感じですね。
この頃、ポアロ氏は引退を考えていて。最後に「ヘラクレスの難業」に因んで、あと十二件だけ事件の解決を引き受けようと決めたのだそうです。
実際にはこの十二件では終わらずに、最後の最期『カーテン』まで、探偵として活躍し続けることになる訳ですが。
第一の事件の前に、「ことの起こり」という序章が書かれています。
話し相手はヘイスティングス氏ではなく、オックスフォード大学オールソウルズ学寮の評議員であるバートン博士。博士との取りとめのない会話の中で、「ヘラクレスの難業」に取り組む事を思いついたようですね。
面白い発想!おかげで、この短篇集は他の作品集とは一味違った、独特の魅力と輝きをはなっていると感じます。
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『ヘラクレスの冒険』という12の小作品集に合わせ、私も次回から12個の極小手編みモチーフを添えて、ご紹介していきます。
(なかには、以前に紹介済みのモチーフもあります。ご了承ください)
m(_ _)m
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