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2021.1月21日 短編・35『第十二の事件 ケルベロスの捕獲』 & 桃色の一重小花🌸

名探偵ポアロシリーズ 短篇集『ヘラクレスの冒険』の読書記録をおおくりしてきました、この読書記録。とうとうラストの『第十二の事件 ケルベロスの捕獲』の回となりました。

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この第十二の事件には、あのヴェラ・ロサコフ伯爵夫人が登場します!

ラストを飾るにふさわしい麗しのマドンナ役の登場に、心躍り気持ち昂るのはエルキュールさんだけではなく、私たち読者も同様ですよね♡

《千人にひとり── いや、一万人にひとりの女だ!その女にふたたび巡り会った── そして見失ってしまった!》

このエルキュール氏の想いが熱く伝わってくるこの小説は、独立した長編小説になってもよかったのではないか…と感じてしまうほど、作者の気持ちが込もった力作であり秀作であると思います。

ロマンティックでダイナミックな展開が魅力のこの小説ですが。その中において、びっくりするほど冷静で落ち着いた対応をみせるミス・レモンの仕事ぶりも、ロサコフ伯爵夫人と対照的で楽しいです😊

《「ミス・レモン、ひとつ質問してもいいかね?」

「はい、どうぞ」…

「もし友だちに、彼と、あるいは彼女と── 地獄で会ってくれとたのまれたら、あなたならどうする?」…

「電話でテーブルを予約しておいたほうがいいと思いますけど」》

ポアロ氏とミス・レモンのこのやりとりが、大好きです♪

ロサコフ伯爵夫人も魅力的な女性だけど、どちらかといえば、私はミス・レモンに憧れちゃいますね。こんな、有能で優秀な人になれたら良いよなぁと、本気で思います。

めざすなら、男性にモテてモテて、華やかな恋愛事件を巻き起こし浮き名を流す女性より

的確で鋭い洞察力と技能と、情報処理能力を認められる女性が良い。

若い頃からそう考え生きてきた人生でしたが、この歳になっても、ミス・レモンのようにはなれず。いつまで経っても、ドジでおっちょこちょいな自分が情けない(涙)

でも、まだまだ人生はこれからですから!諦めず、目標とする女性のようになれるよう精進して参ります。

最後の《ミニミニシリーズ 第十二のモチーフ》は、桃色の一重小花です🌸

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桃というか、桜というか、梅というか。 この季節にふさわしいお花で、締めくくることとします🌸

短篇集『ヘラクレスの冒険』は、企画ものとして読書記録を書くのも面白くて、遊び心たっぷりに楽しめました。

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併せて掲載する編み物作品も、《ミニミニシリーズ》で揃えることが出来たので、ラクチンでした♪

実は、読書記録の文章を書くことよりも。どの編み物作品の写真を合わせるかが、悩みどころで難業だったりするのですよね。

ま、編み物作品をご紹介したい気持ちありきの企画なので。そこが最も大事な作業な訳ですよ。

『ヘラクレスの冒険』の読書記録がサクサクと進んだのは、《ミニミニシリーズ》を載せると決めたから。私にとっても、何ともありがたい短篇集となりました📕🏛





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