![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42534727/rectangle_large_type_2_fe78754100f6a2d40c66399bc880e76d.jpeg?width=800)
2021.1月21日 短編・35『第十二の事件 ケルベロスの捕獲』 & 桃色の一重小花🌸
名探偵ポアロシリーズ 短篇集『ヘラクレスの冒険』の読書記録をおおくりしてきました、この読書記録。とうとうラストの『第十二の事件 ケルベロスの捕獲』の回となりました。
この第十二の事件には、あのヴェラ・ロサコフ伯爵夫人が登場します!
ラストを飾るにふさわしい麗しのマドンナ役の登場に、心躍り気持ち昂るのはエルキュールさんだけではなく、私たち読者も同様ですよね♡
《千人にひとり── いや、一万人にひとりの女だ!その女にふたたび巡り会った── そして見失ってしまった!》
このエルキュール氏の想いが熱く伝わってくるこの小説は、独立した長編小説になってもよかったのではないか…と感じてしまうほど、作者の気持ちが込もった力作であり秀作であると思います。
ロマンティックでダイナミックな展開が魅力のこの小説ですが。その中において、びっくりするほど冷静で落ち着いた対応をみせるミス・レモンの仕事ぶりも、ロサコフ伯爵夫人と対照的で楽しいです😊
《「ミス・レモン、ひとつ質問してもいいかね?」
「はい、どうぞ」…
「もし友だちに、彼と、あるいは彼女と── 地獄で会ってくれとたのまれたら、あなたならどうする?」…
「電話でテーブルを予約しておいたほうがいいと思いますけど」》
ポアロ氏とミス・レモンのこのやりとりが、大好きです♪
ロサコフ伯爵夫人も魅力的な女性だけど、どちらかといえば、私はミス・レモンに憧れちゃいますね。こんな、有能で優秀な人になれたら良いよなぁと、本気で思います。
めざすなら、男性にモテてモテて、華やかな恋愛事件を巻き起こし浮き名を流す女性より
的確で鋭い洞察力と技能と、情報処理能力を認められる女性が良い。
若い頃からそう考え生きてきた人生でしたが、この歳になっても、ミス・レモンのようにはなれず。いつまで経っても、ドジでおっちょこちょいな自分が情けない(涙)
でも、まだまだ人生はこれからですから!諦めず、目標とする女性のようになれるよう精進して参ります。
☆
最後の《ミニミニシリーズ 第十二のモチーフ》は、桃色の一重小花です🌸
桃というか、桜というか、梅というか。 この季節にふさわしいお花で、締めくくることとします🌸
☆
短篇集『ヘラクレスの冒険』は、企画ものとして読書記録を書くのも面白くて、遊び心たっぷりに楽しめました。
併せて掲載する編み物作品も、《ミニミニシリーズ》で揃えることが出来たので、ラクチンでした♪
実は、読書記録の文章を書くことよりも。どの編み物作品の写真を合わせるかが、悩みどころで難業だったりするのですよね。
ま、編み物作品をご紹介したい気持ちありきの企画なので。そこが最も大事な作業な訳ですよ。
『ヘラクレスの冒険』の読書記録がサクサクと進んだのは、《ミニミニシリーズ》を載せると決めたから。私にとっても、何ともありがたい短篇集となりました📕🏛
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?