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2021.7月6日 ミス・マープル長編・11『復讐の女神』 & ふわふわ紫色のケープ

やって参りました!
ミス・マープルシリーズ読書記録
長編11作目は『復讐の女神』について綴ります。

『復讐の女神』は、以前にミス・マープルシリーズ読書記録で書いた『カリブ海の秘密』の続編となっている作品です。

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『カリブ海の秘密』の内容をご存知の方なら、ご記憶でしょう。
カリブ海事件でミス・マープルが知り合った富豪ラフィール氏。
そのラフィール氏の死後、
「財産の一部を遺す代わりに、ある犯罪事件の調査をしてほしい」と書かれてある遺言の手紙を、

氏の弁護士から渡されたミス・マープルは
事件解決にのりだし、
氏の用意したバス・ツアーに参加することを決意します。

バス・ツアーというのが、何ともほのぼのとしていて、穏やかな生活の延長線上にあるような
のんびりしたほどよい旅の心地よさを感じさせてくれますよね🚌
映画館や舞台劇としてより、週末に2時間テレビドラマとして視聴したくなる感じ、と言いますか。

ところが、登場人物達にとっては、"ほのぼの"なんてしていられない深刻で大変な事件な訳でして。

『予告殺人』や『パディントン発4時50分』のように、テンポ良くさくさくとお話が進んでいく小説とは違い
ややもったりと、重く練り上げられたような文章で書かれてある作品なのですよね。
犯行の動機や、登場人物達がそれぞれ抱えている闇も
濃く深く、重苦しいものがあります。

『復讐の女神』NEMESISは、探偵役ミス・マープルであって
そのミス・マープルは、事件の当事者やその家族という訳ではなく、ちょっとしたご縁で知り合った人から依頼されただけの
いわば、善意の他人という立場でしかないので
『復讐』という強い言葉が、似合っているのかどうか疑問にも感じるのですけど

当事者やその近親者ではない、適度な距離感を保てる立場にいる人物だからこそ
ある意味超越した存在《超越者──女神》として振る舞えるのかもしれません。

それにしても。
"遺産分け"という形ではあるものの
現金による報酬(それも、かなり多額の)を受け取ることになるミス・マープルは
既に、素人探偵の域を超えてますよね!
【プロの探偵】とは言えないまでも、もう【セミプロ】の領域かと。

そういうところ、憧れちゃいますね〜
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

年金暮らしになってからも、何かの分野で
【セミプロ】レベルの人だと云われるおばあちゃんになりたいなぁ👵🏼
私の場合、可能性があるとすればやっぱり編み物や裁縫ですかね🧶

さすがに、探偵や物書きは無理ですから(^◇^;)

本日の編み物作品コーナーは、こちら↓

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この小説の中で
《ミス・マープルは再び〈旧領主邸〉応接室の色あせたさらさ模様の中に腰をおろして、前から編んでいた赤ちゃん用のピンクのコートはやめて、その代わりに紫のスカーフをかぎ針編みで編んでいた。》
という、記述がありまして。

とある事情により、ミス・マープルは紫色の糸に切り替えて、編み物を行うのですよ。

それに倣いまして、私も前回のピンク色のふわふわとは違う
紫色のふわふわを編んでみることにしました!
スカーフということで、正方形のものにしようかとも思ったのですが
諸事情により、ケープのような作品に仕上げることになりました。

着衣モデルは、もちろんキューピーちゃんです♡
前回のように、頭に被せるバージョンでも撮影してみましたよ。↓

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ですが、まぁ普通にケープとして肩に掛けるのが、無難ですね💦
(^_^;)




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