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2022.4月16日 『鹿男あをによし』再読🦌☯️

万城目学氏『鹿男あをによし』再読しました🦌☯️ 📘

少し前に、GYAO! でドラマ版が配信されていたのを視て
久々に、また読みたいなぁと思いまして。

読み始めてすぐに、
(あ、これは夏目漱石先生の『坊っちゃん』を意識しているのかな? ) と、気づかされるのですが
しばらく読み進めていると、作中に
「… まるで『坊っちゃん』みたいだ。」
という台詞が出てきて。
この小説が『坊っちゃん』のオマージュだということが、しっかりと明かされています。
こういうちょっとした仕掛けが、たまらなく面白いですね!

舞台は、愛媛県松山ではなく、奈良ですが。
主人公が大きなお風呂で泳ぐシーンもあるし、マドンナも登場するし。
おまけで、『三四郎』の「ストレイシープ」もでてきます。
子羊ではなく、迷った鹿男… という訳ですね🦌。洒落ています。

ドラマ版は視たけれど、原作小説は読んでいない
という方もいらっしゃるかと思いますが

原作とドラマでの大きな違いは、
まず、原作には主人公の男性に名前が明記されてない点ですね。
ずっと、「おれ」だし。他者からは「先生」と呼ばれているし。
ドラマ版では、流石にそういう訳にはいかないので【小川先生】と、名前がついていましたね。

そして。主人公の同僚 藤原君は
ドラマでは、綾瀬はるかさん演じる女性でしたが
原作では、妻子持ちの男性教師なんですよね。

なので、原作小説では
ヒロイン役は 堀田イトさん、マドンナ役は 長岡先生 と 割り振られているのですが
ドラマでは、 藤原君と堀田イトさんのWヒロイン っぽい設定になっていて
3人の清楚で可憐で秀麗な女性が登場し、画面を華やかに彩っておられましたね。
個人的には、良い改変だな、という感想を持ちました。

奈良県高市郡の明日香村の名所や遺跡を、映像でたっぷり見せてくださったところも
ドラマ版ならではの魅力でした。
いつか、一度は行ってみたいと憧れてはいるものの
おそらく、今後私が奈良県に行くことはないでしょうから。

長くなりましたので、ここまでにてとどめます。

それにしても、卑弥呼風(巫女さん風)うさぎは
とことん、役に立ってくれますね🐇☯️
創って良かった\(^-^)/

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