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2021.4月19日 田村隆一氏著『書斎の死体』 読了しました♪

田村隆一氏の著書、エッセイ集『書斎の死体』読了しました!

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アガサ・クリスティ氏の長編作品『書斎の死体』と同じ題名なのは
勿論、偶然ではなく。
田村氏が、かの小説を愛好し愛読していたから
リスペクトとオマージュ、その意を込めてつけられた題名のようです。

表紙になっている絵の装幀原画は、画家である小林千枝氏が田村隆一氏ご本人をモデルに描かれた作品だそうで、その名も「書斎の死体」とのこと。
素晴らしいイラストだと、私は感じます。

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ただ…どう見ても「書斎の死体」ではなく、「寝台の死体」に見えますよね⁈
(書斎なのに、何故にベッドの上なの?)

その疑問に対する解答は、巻末のエッセイ「書斎の死体──あとがきにかえて」に書かれています。

読めば納得!
なるほど、そういうことなのね(^-^) と
スッキリしますね。

内容は、様々な雑誌に掲載されたエッセイを集め収録し、単行本にしたもの。
お酒や食、旅に関する記述が多いです。

ですが、それだけではなく。
エラリー・クイーン氏の四大悲劇についてや、クロフツ氏『樽』の解説、ロアルド・ダール氏に関する文章も収録されていますし

「セント・メアリ・ミード── アガサ・クリスティとの架空対談」という、もう殆どフィクション作品と言えるような面白い試みをなされた文章も、読むことが出来ます。

海外ミステリ作家・海外ミステリ小説がお好きな方は、是非読んでみてほしい!
楽しめること、うけあいです♪

とは言え。今では、手に入りにくい書籍なのですよね💦
私も、図書館側にお願いしてこの閉架図書を引っ張り出していただき
やっとお借り出来たのですから。

購入したいとなると、古書店でしか買えないかと存じます。
文庫本化もされていないみたいですし。
新刊本を扱う書店では、まず無理でしょうね。

田村隆一氏の全集になら、収録されているのかしら?
その全集が、今も出版されているのかは知らないのですが…

いつか、時間に余裕が出来たら。
田村隆一氏の全集を読了してみたいと思います!
また一つ、夢が増えちゃいました♡📚



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