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2021.3月30日 秘密ノートより・2『犬のボール』 & 猫の毛糸玉🐶🐱🥎🧶

名探偵ポアロシリーズ読書記録 今回は『アガサ・クリスティーの秘密ノート』に収録されている短編『犬のボール』について、記します。

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こちらの『アガサ・クリスティーの秘密ノート』は、アガサ・クリスティー氏&ジョン・カラン氏お2人の著作となっていまして。
熱心なクリスティー作品の愛読者であるジョン・カラン氏が
クリスティー氏のノートに記された手書きのメモから、次々と浮かび上った事実をまとめ、その創作過程を解明したもので
クリスティー氏のご遺族から公式に認可を受けた上で発表された、画期的研究書なのだそうです。

故人の著書に関する研究書を発行するにあたっては、遺族の皆さまとのトラブルや揉め事に発展してしまうケースも、多々あるかと思いますが。
こちらは、ご遺族からの全面的な協力を受け
さらに、内容についてもご遺族の方々が、大変満足なさっておられ、
ジョン・カラン氏に対して、感謝の意と賛辞を述べておられるという点が
とても素晴らしいなと、感じます。

読む側としても、安心して読める気がするのですよね🌷

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この研究書のラストに収録されているのが、幻の作品である短編『犬のボール』です。

長編作品『もの言えぬ証人』と強い関連性のある作品で、元になったものようです。
短編の形では発表されることなく終わったようで、長らく陽の目を見ることがなかった幻の短編なのですね。

基本的な状況設定は同じなので、ドラマ視聴派の皆さまは、英国ドラマ版第45話『もの言えぬ証人』をご覧くださいませ♪
登場人物の名前などは異なりますが、あらすじはほぼ同じはずです!

〈登場人物の名前が異なる〉と、先程書きましたが。
実は、肝心な犬の名前は同じなんですよ!
どちらも、「ボブちゃん」🐶
クリスティー氏は大の犬好きで、ご自身でも犬を飼っていて可愛がっていたとのこと。
きっとボブちゃんのモデルは、アガサさんの愛犬なのでしょうね。

こうした事情から、『犬のボール』と『もの言えぬ証人』がよく似ているのは当然として。
私は、一読して。短編『あなたの庭はどんな庭?』や『コーンウォールの毒殺事件』にも、雰囲気や設定が似ているように感じました。
【のどかな田舎の村で起きてしまう、凄惨な事件】というところや、
【依頼されてその村を訪れたものの、時既に遅く… 到着した時には事件は起きてしまった後だった】ところなど。
少し残念な状況ですよね(´ー`)
「もう少し、早ければ…」と。
名探偵としては、悔やんでも仕方がないけれども
悔やまずにはいられない心境でしょうね。

そうした、諸々の事件で受けた悔恨や心の傷などが
後々に、最後の事件『カーテン』に繋がっていくのかもしれないな、なんて
少し、考え込んでしまいました。

本日の編み物作品は。
犬のボール🐶🥎 ならぬ 猫の毛糸玉🐱🧶です。

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私が作った部分は、入れ物になっている籠部分と、手毬のような玉部分で、
猫のぬいぐるみ本体は、親戚からいただいたものです。
可愛い顔をしている猫ちゃんなので、手編み籠をくっ付けて、収納グッズとして活用しています♡

中に入っている球状の物体は、毛糸玉と書いていますが
実は、普段は針山として使っているものです。🪡


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この回をもちまして。
knit優香《名探偵ポアロシリーズ 読書記録》は
終了致します。ポアロものに関しては、最終回です!

多分、おそらく。
クリスティ氏ご本人の著作で、名探偵ポアロシリーズとして発表されている
【長編・短編・中編・戯曲】すべての作品の読書記録を、記すことが出来たと思います!
(パスティーシュ作品は、今回は含めておりません)

漏れている作品があったら、ごめんなさい🙇‍♀️
もし、気づかれた方がいらしたら
コメント欄でご一報いただけましたら、幸いです。

今後は、ミス・マープルシリーズの読書記録に挑戦していく予定です♪






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