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【農業×IT】施肥量計算ツールを作りました

こんにちは。施肥量(肥料を畑にまく量)を自動で計算するウェブサイトを作りましたので、紹介をさせていただきます。

家庭菜園や農業をされている方に、是非、使っていただきたいと思ってます。

ツールの概要

施肥量計算ツールでは4項目の入力値から施肥量を計算します。4項目とは、

1. 栽培地の都道府県

2. 栽培する作物

3. 栽培面積

4. 肥料の含有割合(N-P-K)

です。

肥料の含有割合とは、肥料の袋に書かれている、「5―10-5」などの数字のことです。これは肥料の重量の内、左から順に、窒素、リン酸、カリがどのくらいの割合で入っているかを表しています。

施肥量計算ツールの使い方

今回は例として、こちらの化成肥料を用いて、神奈川県の10m2(平方メートル)の畑でトマト栽培を行うと想定して、施肥量を計算してみたいと思います。肥料の含有割合は8-8-8です。

手順1:「都道府県を選択してください」を押して、都道府県名を選びます。今回は神奈川県での栽培を想定しておりますので、神奈川県を選択します。

手順2:都道府県名を選択すると、枠内に作物名の一覧が出てくるので、トマトにチェックを入れます。

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手順3:栽培面積を入力します。今回は10m2の畑なので、10と入力します

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手順4:窒素、リン酸、カリの肥料含有割合を入力します。今回はそれぞれ8と入力します

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手順5:「肥料計算を実行する」を押します。

計算結果の見方

計算結果は「施肥の種類」と「施肥量」に分けられております。今回は、上述の使い方の例として計算した結果を説明します。

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上から順に、「基肥の量」とは、入力された含有割合の肥料を、畑に最初にまく量です。例では「基肥の量」は1.88kgとなりましたので、10m2の畑に1.88kgの肥料をまくという結果になりました。

「基肥の量」で満たされる成分は、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)のうち、窒素のみです。作物によっては、リン酸とカリの施肥量が不足している場合があります。施肥量計算ツールでは、基肥で不足するリン酸とカリを満たすために、過リン酸石灰と硫酸カリを用いて、それぞれを補うための施肥量を出しています。例では、「基肥で不足するリン酸を補う過リン酸石灰の量」が0.57kgと表示されているので、過リン酸石灰を基肥と一緒に0.57kgをまくという結果になります。

基肥を畑にまき、作物の栽培を開始した後、作物の生育を良くするために追肥を行う場合があります。「追肥1回あたりの施肥量」とは、入力された含有割合の肥料を、追肥1回でまく量です。例では、1回の追肥で0.38kgの肥料を施肥するという結果になりました。追肥をまく回数や量は、生育に応じて調整が必要になります。

以上が、施肥量計算ツールの使い方になります。

作った動機

肥料をどのくらい畑に撒くかというのは、植物や環境にとって、とても重要と言われております。ですが、野菜作りを始めたばかりの方にとって、肥料をまく量の計算というのは、複雑に感じる方も多いのではないかと思います。自分自身、野菜作りを始めた頃は肥料の計算がわからず、困ったことがありました。同じ悩みを持つ方へ、参考程度に使ってもらえるようなツールを作りたいと思ってました。

おわりに

計算結果の施肥量はあくまでも目安の量です。肥料の種類や、どんな土を使うかによって、施肥量を調整する必要があることをご承知おきください。

まだ未完成なので、これから徐々に改善していきたいと思ってます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ご質問、ご感想、ご要望などございましたら、こちらのページのお問い合わせに記載されているフォームからお願いします。

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