PREP法とPASONAの法則|なぜ「あの人」の文章は分かりやすいのか?
分かりやすい文章には、ある共通点があります。
というのも人間が物事を理解するのには一定の法則があり、「分かりやすい文章」とはその法則に従って書かれた文章だからです。
誤字脱字をなくしましょうとか、やさしい言葉に言い換えましょうとか、そういった細かい部分の話ではありません。
もっとマクロな視点から見た、文章全体を通しての構造レベルの話です。
この記事では分かりやすい文章を書くための「型」について解説します。
Webライターの必修科目ともいえる内容なので、必ず理解しておきましょう。
文章には「型」がある
分かりやすい文章を書くためには、「型」を学ばなければなりません。
書き手にとっての常識と読み手にとっての常識はまったくの別物であり、伝えたいことを伝えるためには順を追って説明しなければならないためです。
自己流で書いてしまうと、「こんなの言わなくても分かるよね」という部分を無意識のうちに排除してしまいます。
読み手からしたらたまったもんじゃないですよね。
「なぜそうなるの?」「ちゃんと最後まで説明してよ」と言いたくなるのも無理はありません。
一口に「文章の型」といっても、SDS法やPPCの法則などいろんな種類がありますが、今回はWebライティングの現場でよく使われる「PREP法」と「PASONAの法則」に焦点を絞って説明します。
PREP法とは
Point(結論)
Reason(理由)
Example(具体例)
Point(結論)
PREP法とは「結論、理由、具体例、結論」の順で論を展開していく方法です。
物事を効率よく伝達できる文章の型で、Webライティングの現場でも頻繁に使われています。
なぜWebの世界でよく使われるのかというと、PREP法が「結論ファースト」の形になっているからです。
Webメディアの読み手は流し読みを基本姿勢としているため、さっさと結論を提示してあげないと「よく分からない記事だな」と、もどかしさを感じて離脱してしまいます。
あなたが伝えたいことを読み手へと確実に届けるためにも、PREP法は最初に修得すべき文章の型といっても過言ではありません。
PASONAの法則とは
Problem(問題)
Agitation(扇動)
Solution(解決策)
Narrow down(絞込)
Action(行動)
PASONAの法則とは「問題、扇動、解決策、絞込、行動」といった構成にすることで、読み手に行動を促す方法です。
物を売ったりサービスを広めたりするときによく使われる型の1つです。
読み手が抱える問題を指摘し、それを放置することのリスクを伝えて不安感や恐怖心を掻き立てます。
そこで解決策をポンっと提示して、その手段に関する限定性や緊急性を強調し、読み手の行動を促すわけです。
読み手に対して強い動機付けを行える文章の型ですが、その強力さゆえに残念ながらこれを悪用する人も少なくありません。
PASONAの法則を使う際は、「本当にいい商品」「使ってよかったサービス」など、自信を持って推薦できる場合に限って使うようにしてください。
まとめ
分かりやすい文章を書くための「型」について解説しました。
ベストセラー作家のような「個性あふれる独特な文章」に憧れる気持ちも分かりますが、まずは基本に忠実な文章を書けるようになりましょう。
PREP法とPASONAの法則は比較的使いやすい型なので、ぜひ練習して使いこなせるようになってください。
では、また次回の記事で。
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