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何の涙?

仕事が終わりかけた時にバイトリーダーからこんなことを言われた。

細かい話なんやけど、昨日〇〇君にお疲れ様でした言わんかったやろ?

挨拶が雑になって、声が小さくて聞こえなかったのだと思う。 
それを気にしていたそうな。
この直後には

僕は別に全然ええねんけどな。

「なんで気にせんねん。これも問題あるやろ!」と僕の心の中で渦巻いた。当の本人にはこの日はお疲れ様でしただけは言った。だが、ここですぐには謝れなかった。

その後、個室トイレで用を済ませるついでに考えに耽って5分ぐらい涙を流した。

怒られた恐怖はなかった。しかし、何の涙なのかは分からない。隠れて泣いていたのだから誰も知る由もないし、僕もよく分からない。

雑にやってしまったのは申し訳ないという思いだ。しかし、僕はバイトリーダーに挨拶を無視し続けている。ガン無視され続けて、自分も無視するようになってしまった。なぜ無視されているかは聞いていないが、怖くて聞いていない。

ただ、仕事のできなさと怒りで無視しているのだろうとは思って、抱え込み続けている。仕事で成果を出すまではこの状態だろうと諦めている。謝罪もないでいい。

とはいえ、「人のこと言えんやないかい!」とはとても言えない。立場が低く、仕事で成果を挙げていない僕が何か訴えたところでという話だと思う。「サイテー」な自分を責めるぐらいしか脳がない。

謝るにしても僕は簡単に口に出せない。むしろ口に出した結果

いい反応してくれない
結局1人で責めてしまう
完璧な謝罪をしなければと考える

謝罪されて嫌な気はしない。ただ、「別に気にしないで」と言われるのが自分の感覚のずれを感じてしまい悲しくなることがあった。

久々に泣いてしまったが、複雑怪奇になって今回ばかりは何の涙かよく分からない。人目を避けて閉じこもっていたから誰も目撃者や話をした人物もいない。話そうにも何が何だかよく分からない。

謎は残っているが、またサイテーなことをしてしまった。自分のことが嫌いになってしまう。気にする要素が増えてしまった。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。