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バースデイきっぷ1日目

JR四国には「バースデイきっぷ」という変わったフリーきっぷがある。利用者の誕生月を出発日としてJR四国エリア全線と乗り入れ列車が多い土佐くろしお鉄道3路線、JR四国バスの2路線が3日間が乗り放題。鉄道は普通、快速、特急自由席が乗り放題。「グリーン車用」というグレードアップタイプではグリーン車、普通車指定席の座席指定が可能となる。そんなきっぷで3日間四国の列車を乗り倒してきた。

新幹線と特急で四国へ。

「バースデイきっぷ」の前に使用開始できるところまで新幹線と特急を乗り継いで向かう。児島駅(岡山)が境界線なのだが、管理が西日本らしく、きっぷの効果を分かってるか人によりそうなので確実にできそうな宇多津うたづまで乗車する。

自宅から京都駅、そこから新幹線で岡山へ向かう。これを機にアプリ『スマートEX』をダウンロードし、使ってみることにした。クレカで決済が済むと手持ちの「ICOCA」等の交通系ICに情報が書き込まれ、新幹線を1回タッチするだけで乗れてしまう。証明の乗車券も出てくるから安心もある。

今回乗るのはまさかの「N700S」という最新鋭…!Sをイメージした青いラインが他とは異彩を放つ。

これまでLEDの電光掲示だったところは液晶ディスプレイになっていて画面が滑らか。この他、非常用バッテリーを搭載しているなど「Supremeシュプリーム」の名に相応しい進化が至るところにある。

岡山で降りて、駅弁を買い、宇多津までの乗車券、自由席特急券を買って、特急『南風なんぷう』に乗る。

JR四国の2700系。ブラックフェイスと側面のクロスマークが近未来的でカッコいい。

今回も例に漏れず音楽三昧。旅の3日前に「ヨルシカ」のライブに行った余韻から多く選曲した。行ってから日数が経っていたのだが、まだ余韻の成分は濃かったようだ。

途中の瀬戸大橋ではゆっくり渡ってく中で『老人の海』。こういうところで掛けるのが似合いすぎる。

しおかぜ19号

宇多津で降り、ここから「バースデイきっぷ」の旅の本番。「みどりの窓口」で指定席を予約して、特急「しおかぜ」に乗り込む。

2種類あるうちの今回は新しい方の8600系。SLを模したブラックフェイスと目的地愛媛を連想させるオレンジ色のラインは「レトロフィーチャー」というコンセプトが似合う。

きっぷの効果を良いことに今回は「グリーン」で指定。「どこでもきっぷ」では使えなかったが、ここでは3日間13000円でいて枕、フットレスト、歯医者のようなレッグレスト、読書灯付きのハイグレードという破格の値段の中で使える。もうこの時点で元は取れてるのではないだろうか。

黄昏時から夜の帳が下りる瀬戸内の沿岸の単線を新快速レベルのスピードと空気バネの「車体傾斜」でぶっ飛ばしていくからお気に入りが涙が出るほどノれる。

以前四国に来たときにも『ビーサン』を聴いて同じ景色を見たが、昼と夕方なので景色が違っていい新鮮味だった。

みかん色の路面電車とビッグな私鉄ターミナル

夜の帳が下りた松山駅に着き、ここからは宿のある「大街道」まで路面電車に乗る。

数年前以来2度目である松山の路面電車。みかん色の電車が縦横無尽に走る光景は松山らしい。

何系統かあるうちの道後温泉行きか環状線的な循環列車に乗ればいいのだが、松山市行きの系統に「大街道」の文字を見つけて慌てて乗車した。

ただ結局この表示は松山市折り返しで大街道を通ってぐるり戻るというもので乗りミスだった。松山市駅前まで乗って「歩くか」と遠回りを決め、そのまま下車した。

それでも初めて訪れた伊予鉄松山市駅と県民的お買い物スポット(?)「いよてつ高島屋」と観覧車はJRの10倍はあるであろう規模。2、3両の電車の規模を超越していて、まさか中小私鉄とは初見では分からない。

ここから延びる商店街も道幅が広くて、「愛媛No. 1ショッピングゾーン」の風格がある。この商店街と地図アプリを頼りになんとか宿には着けた。間違って良かったかも。

てことで2日目に続く。

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