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都会の大雪とJRの対応

京都を中心に甚大な影響をもたらした大雪。JR京都線では分岐が凍りつき、合計15本の列車が駅間あるいは、ホームの無い通過線に停車。悪天候の誘導も躊躇してしまい、深夜の大移動という波乱さだった。

僕自身もふらっと外出したら、急激に強まる雪に驚くとともに都会の鉄道のインフラの脆弱さを改めて痛感する出来事となった。

いろんな対策

それでも、止まってしまった電車に故障などはなかった模様。実際、JR京都線を走る電車のほとんどは滋賀湖北や兵庫県丹波地方などの雪の多い地域を走るのが日常の1つ。雪に強いブレーキや簡易的な雪かき、連結器カバーなどかなり対策はしている。なので、平野部をメイン走る電車に比べるとぎこちなさがそこまで多くないし、列車が遅れるなんてこともそうそう多くなかったりする。

近江塩津駅のスプリンクラー

また、東海道新幹線や北陸線、東日本の新幹線などといった常に雪の多い場所を中心に線路に水を常時散布して溶かしたり、分岐ではヒーターを内蔵、あるいは「シェルター」というミニトンネルを設置している。

一方で、南海電鉄高野線の急峻な山岳部では分岐を着火して溶かすというワイルドな方法もある。JR西日本のニュースリリースによれば、「融雪器の点火」と記されているのでこちらなのだろう。

経験の乏しさ?

都会であるJR京都線であってもそういう対策もしていたわけだが、タイミングを見計らう間もなくあれだけの吹雪。僕も「ヨドバシ」で暇つぶしたりしてたら、1時間であんな光景になったわけだから、これはこうなる無理もない。経験が乏しいのもあるのかも。

他を見ると

と、思ったが、どうも私鉄は現場の判断で早いこと動かしていたそうで、結果的に私鉄、地下鉄の大部分が遅れながらも運行を続けられたわけだ。

そこまでせんでも…

今回の反省からか先日は京都を始めとしたJRの一部区間で「天候の急変の予報に伴う融雪機準備」を理由に1時間前後運転を見合わせた。この対応があまりにも急すぎて賛否が巻き起こってるし、「そこまでせんでも…」と個人的には思った。

関西テレビの気象予報士「片平さん」も気温や雲の様子などを根拠に「先月のようなことにはならない」と予想した。JRが根拠にした予報が決して悪いわけでは無いし、あれからまだそんな月日が経ってないし、そうそう雪なんて降らないから試しているのだろうか。

年々激甚化してるのは雨も雪も同じ。特に雪はそうそうないから少しの量でも脆くなってしまう。改善指導も出たし、大雪の次は運行管理システムのフリーズとパンクという二重苦。立春を越えたとはいえ、まだまだリスクは付きもの。2度とあんな目に遭わない最善は思い付くのだろうか。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。