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自分の声のこと

「水蝸牛」さんというnoter作家の作品を「朗読をしてみませんか」という記事に飛び乗って、僕も朗読してみることにした。ラジオ好き故に「らじる文庫」「ラジオ文芸館(ラジオ深夜便の1コーナー)」などで朗読に親しむ機会は多い。関西ローカル、全国ネットでよく聴く身近な声から「列島ニュース※」で知った良い声までプロの語りや技術に癒される。他にも「関西テレビ」「MBS」などの民放では劇場で生朗読をするイベントを開いていて、台本片手に様々なキャラを若手からベテランまでが声で躍動、プロの真骨頂を垣間見える。

※平日12時台のローカルニュースをダイジェストで紹介する番組。これ以外にも季節の映像、コロナ情報、気象解説などを行う。

前置きが長くなったが、僕はこういう朗読を参考に、過去にいい声と言われ続けた自信や大学でやってたラジオとバイトでやった放送の技量をここで見せつけるチャンスだと思ってやってみた。

他人の声は繊細さが相まって多彩な分析をして、良い声から苦手な声、好きな声、癒される声などがわかるようにはなった。しかし、自分の声は好きではなかったりする。ここ最近出す機会が少ない上に「邦ロック」の多くが歌いづらい自信のなさ、逆に声を貶されたり、いじられることもあったほど。それに、イケボと呼ばれるテノールの透明感ある声や女性の声を操れる男性アーティストやトランス女性に憧れを抱く反面でめちゃくちゃ劣等感を抱いたりする。おまけに僕は「巻き舌」ができない。

この朗読をやってはみたが、なかなか自分の声に嫌悪を抱くからか分析したくなかったり、分からなかったりする。それ故に努力も放棄したりする。ギターも似たような傾向で辞める寸前にいる。

とはいえ、「良い声」という褒め言葉は自分にとってはサイコーだ。高校の保健体育で教科書読んだだけで先生から「ええ声してるな」と褒められるぐらいだ。それは素直に受けたい。

そういえばの話、n-bunaさんも自分の声は大嫌いだと常々言いつつ、ライブの語りは作り手のn-bunaさんでしか表現できないし、NHKの東北ローカルのドキュメントでは主人公でヨルシカ好きのトランス男性の心の内を演じていた。それぐらい他者から見たら上手いと認められるし、オファーも来る。どこかそんな感じな僕。そう思ったら自分の低い地声も好きになれるのかもしれない。

その点、モノマネに関しては苦手な地声から離れられるのと子どもの頃から好きなことだから意外と自分でも好きだったりする。いつか、女声アナウンスも上手く真似してみたい。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。