湖北が誇る邦ロック

フォーピースのロックバンド「WOMCADOLE(ウォンカドーレ 通称ウォンカ)」。現在は樋口侑希さん(Gt/Vo)黒野滉大さん(Ba)安田吉希さん(Dr)マツムラユウスケさん(Gt)によるフォーピースロックバンド。このうち、樋口さんと初代のギタリスト古澤徳之さんは米原市出身。さらに古澤さんに至っては僕の母校である高校の先輩。さらにさらに、過去の米原市の成人式でオープニングアクトを務めるなど、滋賀県湖北地方ゆかりのバンド。そんなわけで、邦ロックファンのみならず、母校を始め、湖北の10、20代を中心に比較的根強い人気があるように感じられた。僕自身も高校の友人からWOMCADOLEのCDをシェアしてもらったりしたり、大学以降は「MINAMI WHEEL」というロックフェスや対バンなどで目撃することが多くなり、Apple Musicスタート後は曲を列車で聴くようにもなるほど。僕自身は好きと公言することは少ないが地元や軽音部など近いところに好きな人が居過ぎて、結果影響されている僕。そんな僕が思うWOMCADOLEのいいところやオススメ曲をご紹介する。

琴線揺さぶられる叫びと魂のシャウト

ライブではMCのときや歌詞の一部を置き換えて、樋口さんが激しく荒々しい口調でオーディエンスに対する希望の言葉や魂を叫んでいる。何を言っていたか詳細なことは何も覚えちゃいないが、ただ一つ僕やウォンカファンの琴線を揺さぶっていたのは心の感覚として強く残っている。

改めてこのライブビデオを見ていると、樋口さんの叫ぶ言葉のセンスや全力の喉声、フラフラになるほど満身創痍でやり切る動きの激しさがWOMCADOLEを見聴きしている人を魅了している秘訣が鑑みえる気がする。
また、音源、ライブ共に喉声とシャウト、裏声の3つが非常に印象に残っていて際立っているように感じる。個人的見解だが、これらも人々を魅了してるのではと思ったりする。

WOMCADOLEオススメ

ここからは僕がオススメするWOMCADOLEの曲をご紹介しよう。

まずはこちら。ミニアルバム「ワタシノハナシ」からの1曲。コーラスには以前ご紹介した元「宇宙コンビニ」のボーカリストえみちょこさん(大木絵未名義でクレジット)をゲストコーラスに迎えている。高校時代にWOMCADOLEを一番最初に知ったときに聴いた曲で、このゲストコーラス目当てで聴いていた。当時はハマるまでは至らなかった。それから月日が流れて、改めてこの曲を聴くと、ライブのときの記憶が蘇ってきて、この曲を大合唱していたのを聴いていた気がする。メロディーがいいし、合唱したくなるのも分かる気がする。

つい先ほども紹介したが、元の音源版のPVとともに改めて紹介する。Apple Musicを開始したとき、自作のプレイリストの中にこの曲も入れた。ライブが最も琴線を揺さぶられるものの、音源版のそのまんまの感じもいいし、疾走感がいいから、特に僕や彼らの故郷である近江路を駆ける新快速の車内で聴いていると気持ち良い。それほどWOMCADOLE個人的なお気に入りNo. 1の曲だ。

ライブで印象に残っていて、めちゃくちゃ盛り上がるチューンを1つ。歪みが激しいギターサウンドに間奏の激しいメロディ、さらに樋口さんの激しい煽りで場内全員の理性がぶっ飛ぶほどになって、頭上を転がる「ダイバー※」がゴロゴロ増えていく。特に拳を挙げてサビの最後である「人間なんでーす!!」とレスポンスするのはサイコーに気持ち良いし、会場の一体感の凄まじさに魅了される瞬間だ。

※密集の観客に演者などが飛び込むことを「ダイブ」と言うが、オーディエンスの頭上によじ登って、最前に転がるのもそう呼び、やってる人をこう称す。なお、怪我の恐れが非常に高いことから禁止行為としている会場がほとんど。

ということで、僕が好きと公言することは少ないが、密かにハマったりしている滋賀県湖北ゆかりのバンドWOMCADOLEをご紹介してきました。同じ湖北出身の僕にとっては、地元、母校から素晴らしいバンドが華々しい活躍しているのは誇らしいですし、過去数回ライブで見た樋口さんの荒くれた魂の叫びは僕の心に焼き付いていて、女性ボーカルばかり聴く僕にも響く良いバンドに出会ったなぁって思います。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。