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クインテット良かったなぁ

今年も放送されたNHKの音楽特番『おげんさんといっしょ』。ゆるいけど楽しい「おげんさんファミリー」を始め、精鋭揃いのバックバンドも彩りを添えている。そんな今回は特別企画として、「パペトーーク」なるものが放送された。どこかで聞いたこのコーナーでは、往年の人気番組『ハッチポッチステーション』『クインテット』のメンバーが登場して、おげんさん厳選の名シーンや『クインテット』の「アキラさん」こと音楽家宮川彬良あきらさんアレンジによる『うちで踊ろう』のスペシャルコラボが披露された。『クインテット』は僕や妹が小学生時代お世話になっていたからおげんさんの思い出を聞くと本当に良い番組だったなぁと振り返る。

クインテットコンサート

『クインテット』の醍醐味と言えばメンバーが披露するクラシックコンサート。アキラさんのピアノを筆頭に、スコアさんのチェロ、アリアさんのバイオリン、シャープくんのトランペット、フラットさんのクラリネット、その他多彩な楽器による五重奏はアキラさんの感性で聴き心地よくアレンジされていた。オーケストラのような迫力あるものではないからビギナーである子どもには丁度良かったのかもしれない。だからあれだけ支持されていたのだと思うし、僕もクラシックの良さが身についたと思う。妹に至っては、父親とともにクラシックを頻繁に聴き、大阪までコンサートにも行ったそう、しかも吹奏楽でホルンを始めたぐらいだし、良い影響はあったに違いない。

鉄道唱歌

おげんさんも思い出として紹介していた鉄道唱歌のメロディに乗せて山手線の全駅(放送当時未開業の高輪ゲートウェイを除く)を歌い上げる替え歌。内回りと外回りの2パターンあって、東京駅から順番に歌い、基本的に2周したぐらいでフェードアウトしてたと記憶している。
オレンジ色がトレードマークの大阪環状線が馴染みのある関西在住の僕ではあったが、図鑑やゲームも相まってウグイス色の山手線には親近感を持てたし、鉄道唱歌もメロディだけは知れた。ファンは鉄道唱歌の300番以上の歌詞を大方把握してるそうで鉄道系YouTuberスーツさんもそんなことを言及されていた。ただ僕は「汽笛一声新橋の」という冒頭しか覚えていない。好きなバンドの歌詞を覚えるのが精一杯なので今後とも覚えるつもりはほぼ無いが…

記事をご覧の20代から10代後半ぐらいにはどストライクに懐かしい『クインテット』。今ではパペット要素を継いだ以外、コンセプトを新たにした『コレナンデ商会』に受け継がれているそうだが、幼いうちにクラシックに親しめる機会なんてそうそう無いし、これを超えるものはないだろう。アキラさんの技も然り、多彩な曲、バラエティ要素で我々を楽しませてくれたこの番組。「おげんさん」での「うちで踊ろう」のコラボで子供のうちには気づかなかったアキラさんのアレンジや音楽のセンスに気付かされたし、変わらなさも見れた気がする。何だか、夕方の18時前に兄妹で一緒に観ながら、エンディングで鳴り出す防災無線の「夕焼けこやけ」のメロディが重なっていたノスタルジーにも浸りたくなってしまう。余談はさておきだが、そんな番組に与えられたものは大きいと僕は思う。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。