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好きでも良いんですか?

こないだ井手上漠さん(以下漠ちゃん)のインスタグラムを見ていたら、質問機能を使って「ストーリー」を投稿していた。その中に「好きな人のことが忘れられない」という旨の質問があった。漠ちゃんは「無理です」と言い切り、「ずっと考えちゃうでしょ…中略…受け入れましょ」と肯定していた。僕自身も現在進行形で忘れられないからかなり良く響いた。

瀬戸内寂聴さんの訃報のニュースで名言、名場面がたくさん流れた中には不倫などの波乱な恋愛模様から来るものがたくさんあった。

失恋なんて何度したって大丈夫よ。片っ端から忘れていくから。

という言葉には救われるし、恋愛は1人に拘らなくてもいいというポジティブさには胸が熱くなる。

ただ、こういう言葉を聞いても、告白して失恋のわだかまりが晴れることはない。好きな人に傷つけるような真似をして本当のことが明かせないままズルズルと引きずっている。「あいみょん」好きや同じギタリストで繋がり彼女の路上ライブにも行ったことがあるほど拗れたものが治ったように見えた。しかし、SNSの関係を整理したのか、今は音信不通となっている。人生何が起きるか分からないからとっととこのわだかまりを解こうにもなかなか手立てがない。

とは言っても、やっぱり向こうから積極的に話しかけに来てくれたり、同じ委員会で活動していたなど非常に近しく、高校も同じになった。それに図らずも中学の卒業アルバム写真で僕の隣にいるという奇跡も起きたほど。僕自身も天然なキャラや癒しのソプラノボイスにグラデーションのように魅了されていった感もある。ヒステリックな人を友人扱いしていた僕にとっては彼女こそ親友でいても良い関係性だったと思う。

この良い部分だけをコメントしたところちょっとだけ良い風に受け取られたのは嬉しかったし、僕は図らずも肯定的になれた。

1人の異性にこだわることは良いのか悪いのかは分からない。新しい恋が芽生えたらもしかするとどうでもよくなるかもしれないけど、良くも悪くもぼっちを極め過ぎたがためになかなかそういうことが起きる気配がない。それでも、漠ちゃんの言葉やトーンは癒されるし、自分の考えがブレない。それでいて、こういうことも分かるってのも嬉しいしありがたい。言の葉や経験したことない事柄でも想像するセンスが良いのだろう。恋愛に関しては良くも悪くも多様な価値観があるから、訳分かんなくなりそうだが、僕は傷をつけて相手にもつけさせてしまったから、好きでいられることは否定したくないし、そうしても意味が無い。正直言って、元気でいてくれよなとも思っているし、どこかでまた会いたい。同じことを堂々巡りしているのは百も承知だ。何か変わるきっかけはないだろうか…それでも、尊敬する漠ちゃんは救いだ。


ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。