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雨の高野を下って

高野山のメイン「金剛峯寺」を素通りの如く折り返して「なんば」へ戻る。

ケーブルカー

ケーブルカーで下りていく。
400‰という急坂。

ケーブルカーを下りて、極楽橋へ戻り、高野線を下っていく。

各停で下る

極楽橋から各停に乗って。
橋本で降りて撮った2000系

帰りに乗るのは「2000系」による各駅停車。「平成世代の『ズームカー※』」である。

※南海高野線の橋本〜極楽橋間の急カーブ、急勾配に対応する車両の愛称。小回りが効き、重心が低い安定性の他、平地で高速走行ができる。これらの特性をカメラの「ズームレンズ」に例えたのが愛称の由来とされる。

都会的なロングシート。

なんばへの「急行用」として開発。都心への乗り入れを考慮してなのかロングシートが主体になっている。

なんば直通の急行が橋本を境に分割されてからは、なんば〜橋本間で見かける機会は減ったものの、減った分の一部が「南海本線」へ移籍。なんば〜和歌山市間の「普通」をメインに新たな活躍をしている。

モーターブレーキフル活用

左のアクセルに付いている「モーターブレーキ」を動かし、右手のブレーキは一切使わない。

雨足が増してきたが、そんなのお構いなしに「抑速ブレーキ(モーターブレーキ)」で下りていく。自動車で言うエンジンブレーキと同じく、空気ブレーキの使いすぎによる摩擦低下を防いでいる。

薄暗がり

薄暗く降りしきる山道。
日の入りを過ぎた。

下りていくにつれて日が暮れてきた。とはいえ、この時点でまだ19時前。夏至に近いから「ようやく暮れてきた」って言ったところか。

プレイリスト

雨や薄暗さに似合うセレクトで急坂下りでお供に。

橋本駅到着

一旦停止。
駅員が手旗信号を振って、縦列停車させる。
車体が短いから成せる技。

列車は橋本駅に到着。縦列停車した前方に停車している電車に乗り換える。

特急りんかん

特急「りんかん」なんば行き。

そこにいたのは特急「りんかん」。朝夕晩のラッシュ時間帯に運行されていて、なんば〜橋本間を結ぶ。「こうや」の車両も使われるが、乗ったこの車両は「非ズームカー」の大柄でキャパが大きい。

前にも乗った

実は同じ車両に1年前にも乗ったことがある。このときは金色を纏って「泉北ライナー」を名乗っていた。

脱線、応援、復活後

しかし、「こうや」の車両が車庫で脱線。車両不足を解消するために金色のフィルムを剥がして、「りんかん」に“復元”された。

ちなみにさっき乗った「2000系」は復元作業中に「全車自由席特急」として「こうや」を代走した。

「泉北ライナー」を代走する「ラピート」

ただ、1編成しかいないためにさらなる穴埋めとして「ラピート」が「泉北ライナー」へ応援に駆けつけた。

脱線した車両は完全復活したものの、「泉北ライナー」へは戻らず、引き続き「りんかん」として走っている。

昭和なリクライニング

「泉北ライナー」と大体一緒。

車内は昭和っぽさ残るリクライニングシート。「泉北ライナー」として特段改造はされてないので大体一緒と言ったところ。

ガラガラな車内

ガラガラの車内

ラッシュの逆向きってこともあってか基本的にガラガラ。ただ、高野山から接続はあるからその帰りという需要ぐらいは取り込めてんじゃないだろうか。

雨の明かり

河内長野駅。隣には折り返しの各停。

すっかり暗くなった。写真は撮れなかったが、河内長野や堺東などの駅前が雨と光の多さで幻想的に輝いていた。

なんとなく[ALEXANDROS]のこのMVにも見えなくもない。

プレイリスト

ただ、道中でこの曲をかけることはなかった。(どないやねん)

なんばへ戻ってきた。

ヤマダ電機が見えて、もうすぐ「なんば」
なんばに着いた。
「ラピート『泉北ライナー』」乗車位置。オレンジ色は「スーパーシート」という“グリーン車”だが、全席同じ指定席料金。

余談はさておき、1時間弱でなんばへ到着。

晩ご飯

なんば駅改札内にある「むすび寿司」
左から「ツナサラダ」「漬けサーモン」「漬けマグロ」

帰りは夕飯に“おにぎり的なお寿司”を購入。高野山で「柿の葉寿司」を食べてからの2度目だが、おにぎりのような塩っ気と新鮮なネタが非常に美味しかった。

次はメインへ

初めて高野山へ行ってきた今回。本来のメインは素通りしてしまったものの、次はそういうところへバスで巡ったり、駅前で見つけた「eバイク(電動付きスポーツ自転車)」のシェアサイクルで駆け抜けてみたい。


また、景色の面でも冬に訪れて「豪雪地帯×大手私鉄」というコラボも見てみたい。それと観光列車「天空」に一度でいいから乗ってみたい。

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