人工股関節全置換術後の歩行 「意外に多い歩行障害の残存に対し、何を見て何に介入する?」
変形性股関節症(以下:股OA)は股関節の重大な疼痛や障害を生じさせる原因となる疾患です。45歳以上の4~9%が症候性の股OA(症状が存在するOAのこと)を抱えていると考えられています。
症候性の股OAでは、症状を管理するために保存療法や投薬などが用いられます。しかし、保存的介入でも症状が緩和、軽減しない末期の股OA患者に対しては、人工股関節全置換術 (以下:THA) が適応となることもあります。
THAを実施することで、痛みの軽減、股関節機能の回復、生活の質の向上します。