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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2023年5月の記事一覧

これを知れば介入が変わる!肩甲下筋の多彩な役割 ~いくつ知っていますか?~

腱板筋群は肩関節の運動に関与するだけでなく、関節窩に対して上腕骨頭を求心位に保つ、肩関節の動的・静的な安定化に寄与するなど、多くの重要な役割が存在します。 その中でも、今回は腱板筋群の中で、唯一の内旋筋である”肩甲下筋”に着目して、解剖や走行から肩関節への機能を考えていきます。 1.肩甲下筋の基礎一般的に肩甲下筋は肩甲下窩から起始し、小結節(稜)に停止すると記載されています。また、肩甲下筋は上部線維と下部線維で異なる神経に支配され、作用が異なると考えられています。 肩甲

膝蓋下脂肪体由来の痛み ~動きから痛みを捉える~

膝関節には、膝蓋骨上脂肪体、後部脂肪体、膝蓋下脂肪体、大腿前脂肪体が存在します。その中で、膝蓋下脂肪体(以下:IFP)は大腿骨・脛骨・膝蓋骨の間に存在する脂肪体で、膝関節周辺で最も大きな脂肪体になります。 最近では、IFPは大腿骨・脛骨・膝蓋骨の間だけではなく、膝蓋骨の内外側や大腿四頭筋腱の深層にまで存在すると報告されています。この、IFPの膝蓋骨内外側への広がりは意味が存在すると考えられます。 IFPの広がりと、膝関節屈曲-伸展時の膝蓋骨の位置関係を見てみると、IFPが