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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2023年3月の記事一覧

Scapular Assistance Test、Scapular Retraction Test ~臨床でかなり使える評価法~

”肩関節周囲炎や投球肩障害の方が来院されたらどのような評価を実施していますか?” 屈曲可動域、1st・2nd・3rdの内外旋、腱板周囲筋の筋力、インピンジメントの有無など肩甲上腕関節の評価を実施することが多いと思います。 しかし、これらの評価は疼痛を誘発する可能性がある評価であり、私は最初から実施することあまりありません。また、肩甲上腕関節は影響する組織が多く、評価項目も多いため、やみくもに評価を実施することは患者の負担増加にも繋がります。 なので、私はまず肩甲上腕関節

足趾把持にはどの筋が大切?~臨床で使える評価と介入の紹介~

まず、足趾把持筋の役割で一番最初に思い浮かぶものとして「バランスor姿勢制御」が挙げられると思います。足趾把持筋力は、立位や歩行時の姿勢制御に重要な役割を果たします。 また、足趾把持筋力はバランスや姿勢制御以外にも”歩行(速度)、スポーツ動作(跳躍)、日常生活動作(移動)、足部形態、足部の疼痛”などにも関連します。 例えば、一般成人の足趾把持筋力を測定し、足趾把持力が強いと歩行速度も速いと報告されています。それは、足趾把持筋力は踵が地面から離れ、中足指節関節が背屈した際に

肩関節外側部痛を考える ~外転時の痛みに着目して~

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肩峰下滑液包の解剖と役割 ~腱板の再生を促す?~

肩関節の疼痛の原因には多くの組織が関与します。その中でも、肩峰下滑液包(以下:SAB)は、疼痛を引き起こす主要な組織と考えられています。 SABが何らかの原因(インピンジメントや外傷)で損傷や炎症が生じると、疼痛を伴い、肩関節の可動域、特に屈曲・外転の制限に繋がることが多いです。 つまり、SABは肩関節の疼痛や可動域を考えるうえで重要な組織と考えることできます。そこで、今回の記事では、SABの解剖から肩関節の疼痛や運動に対してどのように寄与しているのかを考えていきたいと思