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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2022年12月の記事一覧

~臨床経験から語る~ 体外衝撃波の想像以上の効果

私は最近、体外衝撃波を利用し、患者に介入する機会が多いのですが、効果が想像以上に出る方が多い印象があります。また、体外衝撃波を使用しアプローチをした患者さんの離脱率がかなり低いです。 これは、患者さんも体外衝撃波の効果を実感しているからだと考えています。そこで、今回は体外衝撃波について簡単にまとめて、私が臨床で使用し、効果を得られた疾患について紹介していきたいと思います! 体外衝撃波とは?体外衝撃波の効果として、即時的な除痛効果と遅発的な組織修復効果が確認されています。し

肘の解剖から外側上顆炎を考える ~原因となる組織は?~

私が勤務しているクリニックにも多くの外側上顆炎の患者さんが来院されますが、テニスで外側上顆炎を発症した方には未だに出会ったことはありません。どちらかというと、”デスクワークや現場仕事”に従事している方に多い印象があります。 一般的に過剰なストレスが外側上顆炎を生じさせると考えられています。では、外側上顆炎を引き起こすような過剰なストレスとはどのようなものがあるのでしょうか? 今回は肘関節の解剖から外側上顆炎の原因となる組織、過剰なストレスについて考えていきたいと思います!

母指側の手首が痛い ~考える3つのポイント~

手関節は日常で使用する頻度が高いため、障害が生じやすい部位の一つです。中でも、母指側の手首の痛みは女性に頻発する傾向があり、日常生活にも大きな影響を与えることが多いです。 そこで、今回の記事では”母指側の手首に痛みが出現したときに考えるべき3つのポイント”について記載していきます! 1.ドケルバン病(短母指伸筋腱、長母指外転筋腱)短母指伸筋腱、長母指外転筋腱が問題となる病態は”ドケルバン病”です。ドケルバン病は手関節の母指側に疼痛が出現し、母指を握りこんだり、母指を外に開

Rotator cableの機能 ~肩が挙がるか上がらないかはここで決まる?~

皆さんは「rotator cable」はご存じですか? 棘上筋と棘下筋の遠位付着部には一貫してcrescent(三日月)の構造が認められ、無血管領域が存在します。crescentの縁には、前方および後方に弓なりの太い線維束が認められ、これが「rotator cable」と呼ばれています。 「rotator cable」には重要な役割が存在すると考えられており、「肩関節が挙がるか上がらないかはここで決まる?」とあるように、肩関節の機能を考えるうえで重要なポイントになります!

Short foot exersiseについてどこまで知っていますか? ~効果・実施回数・適応~

足は人体の5%の面積しか占めていませんが、足裏の感覚から得られる求心性の感覚によって姿勢を制御し、バランスを維持するための安定性を提供し、衝撃を吸収します。 足部に多彩な機能があるため、何らかの影響によって足部形態が変形したり、外傷・障害が生じ機能が低下してしまうと、身体に大きな影響を与えてしまいます。 例えば、足部形態の変化として有名なものでいえば「扁平足」があると思います。扁平足は足部が回内し、内側縦アーチが低下し、土踏まずが無いような状態になります。 扁平足の有病