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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2021年11月の記事一覧

大腿筋膜張筋と腸脛靭帯は本当に悪者なのか?

大腿筋膜張筋(以下:TFL)と腸脛靭帯(以下:ITB)は臨床において、よく着目される、組織だと思います。よく悪者扱いされる組織ですが、本当にTFLやITBに問題が生じているのでしょうか? 例えば、THA術後などではTFLがパツパツに張って、痛みを訴える方も多くいます。あれは、本当にTFL事態が問題となっているのか、二次的にTFLが問題となる何かが背後にあるのかを考える必要があります。 今回の記事では、TFLとITBの基礎的な解剖と機能について考え、TFLとITBが「本当に

股OAと歩行 ~病態・殿筋群の活動から介入を考える!~

股OAは中年~高齢に多く発症し、痛みや歩行障害、酷くなると日常生活動作にも影響を与える疾患になります。股OAのほとんどが二次性の股OAであり、先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全によるものが約90%、圧倒的に女性に多いという特徴があります。 股OAの特徴としては軟骨変性や骨変形を生じることが多いのですが、股関節が不安定であるため、関節周辺の組織、特に筋肉の変化にも関与していると考えられています。 筋肉の中でも殿部の筋肉は、股関節を安定させる働きがあり、股関節の機能を維持するため

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以外に多い?橈骨神経障害

皆さん上肢の神経障害と言えば ・手根管症候群(正中神経) ・肘部管、ギヨン管症候群(尺骨神経) の二つを思い浮かべる方が多いと思います!橈骨神経障害を真っ先に思い浮かべる方は少ないと思います。 これは疫学から考えても、正中神経障害や尺骨神経障害が明らかに橈骨神経障害よりも多いことからも仕方ない事なのかとは思います。 また、臨床上、圧倒的に母指球や小指球の萎縮、手掌面の感覚障害の症状を訴える方の方が多いです。橈骨神経障害は「下垂手」や「手背部の感覚障害」のイメージはあります