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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2021年3月の記事一覧

座っていも、スポーツをしても腰が痛くなる少年

皆さんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。 今回の記事は私が経験した症例をもとに記事を記載していきます!題名にもある通り、腰痛がある少年です。 少年で腰痛がある場合は必ず考えるべき疾患は腰椎分離症です。腰椎分離症が進行してしまうと、分離すべり症に移行し、将来の脊髄神経の圧迫や偽関節によりメカニクスの変化が生じてしまいます。 ですが、腰椎分離症を初期~中期で発見することができれば、まだ骨癒合の可能性が得られるので、初期~中期での発見・対応

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肩後面の解剖から肩関節可動域制限を再考する!

肩関節可動域制限を考える上で後方組織を突き詰めて考えていくと、奥が深いなって思います。 考えて、調べて、考えて、調べてを繰り返すと自分が知らなかった内容、見逃していたないよう、新たな視点の考え方を発見することができるからです。 そして、その調べた内容と考えを患者さんと共有し、フィードバックを頂き、また考える、調べるの繰り返しです。 今回の記事では、私が考え・調べを繰り返し、特に着目している肩関節後面筋(下方)の解剖について解説し、現在実施している介入方法をお伝えできれば

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肩関節脱臼にどう介入する? ~エコーからわかること~

肩関節脱臼は一般的にスポーツ活動中や転倒・転落などによる外傷により発生することが多いです。発生率は一般人口において、10万人中おおよそ29人と報告されていますが、若年者では10万人中おおよそ98人と報告されており、”比較的若年者では発生率が高い”傾向にあります。 一度肩関節が脱臼し、構造的・機能的な破綻に対して適切なアプローチを行わないと、肩関節の不安定性が残存してしまいます。また、不安定性が残存している場合、再脱臼が生じやすく、不安定性を訴える割合は26~100%と報告に

バネ靭帯を考えていますか?

皆さんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。 この記事では ・バネ靭帯の解剖 ・バネ靭帯の作用 ・バネ靭帯に障害が生じると? について、記載してあります! 「バネ靭帯ってどこにあるの?」「バネ靭帯を初めて聞いた」「バネ靭帯ってどんな役割なの?」という方にこの記事を読んで頂きたいです! それでは、「バネ靭帯」をさっそく考えていきましょう! 1.簡単に足部を復習まず、簡単に足部の構造についてお話していきます。足部には107の靭帯、26の骨、

足部を見るうえですごく大切な考え方 ~acetabulum pedis~

皆さんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。 前回は足部アーチ(Lamina pedis)について記載しました。今回も足部アーチを考えるうえで重要な考え方「acetabulum pedis」について説明していきたいと思います! Lamina pedisについての復習はこちらからお願います! Lamina pedisが全体的な概念だとしたら、「acetabulum pedis」は局所的な概念になります。この「acetabulum pedis

トレンデレンブルグ歩行 ~中殿筋は重要なのか?~

このテストは股関節の先天性脱臼の結果として生じる、臀筋の静的機能不全を評価するテストになります。 トレンデレンブルグテストにはいくつかのバリエーションがあり、現在は変形性股関節症と股関節外転筋群の衰弱をスクリーニングするために使用されています。 一般的に使用されている方法は、非立脚側の股関節を約 30° 屈曲し、続いて非立脚側の骨盤をできるだけ高く挙上します。骨盤を30 秒間最大挙上できない場合、股関節外転筋の弱化と見なされ、レンデレンブルグテスト陽性となります。 この