出産当日 7 ~出産事故と向き合った10年間の記録~

私が大学病院に行っている間、妻はもっともっと大変だったようだ。

B医師から膣会陰裂傷の処置をされたのだが、B医師は麻酔をどこに打ってよいかわからず何回も繰り返し、麻酔を打っていたという。
縫合に2時間の時間を要し、妻は気を失うような痛みを感じたという。
縫合にも慣れていない医師なのだと思ったという。
その縫合は分娩時と同じくらい激痛だったという。

思えば妻は分娩後1か月間程度一人では歩けない状態で、車イスを使用していた。

その理由は、退院後も昼夜問わず冷や汗が出るほどひどい痛みが続いていた。
事故の起こった病院の診察を受けたが、上級医A医師には「様子を見ましょう。」とだけ言われた。

鈍感な私でもその診断はおかしいと思ったので、複数の病院に行くように言った。
ある他の病院で言われたのが、「一番深かった傷の縛り方がきつく、神経を縫っているので痛かったのでしょう。」

処置をしてもらった後は徐々に痛みが治まり、1年かけて回復した。

セカンドオピニオンは必要だと改めて思った。

出産だけでなく、複数の病院で医師の診断を受け、自分で選び、納得することが大切だと思う。


#医療事故 #医療訴訟 #医療過誤 #脳死

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?