(コラム) 産科医療補償制度について

産科医療補償制度とは
(令和3年 8月現在 厚生労働省のホームページより抜粋)

分娩に関連して発症した重度脳性まひのお子さまとご家族の経済的負担を速やかに補償するとともに、原因分析を行い、同じような事例の再発防止に資する情報を提供することなどにより、紛争の防止・早期解決および産科医療の質の向上を図ることを目的としています。本制度の運営は、公益財団法人日本医療機能評価機構が行っています。

原因分析・再発防止
分娩機関から提出された診療録等に記載されている情報および保護者からの情報に基づき、医学的観点から原因分析を行い、原因分析報告書が作成されます。原因分析報告書は、お子さまの保護者と分娩機関に送付されるとともに、本制度の透明性を高めることと、再発防止や産科医療の質の向上を図ることを目的として、報告書の「要約版」が産科医慮補償制度のホームページに掲載されます。また、個人識別情報や分娩機関を特定されるような情報等をマスキング(黒塗り)した「全文版」が学術的な研究、公共的な利用、医療安全の資料のために、一定の手続きにより開示請求があった場合に、当該請求者にのみ開示されます。

原因分析された個別の事例情報を整理・蓄積・分析し、再発防止策等を提言した「再発防止に関する報告書」などが作成されます。これらの情報を国民や分娩機関、関係学会・団体、行政機関等に提供されることで、同じような事例の再発防止および産科医療の質の向上が図られます。また、産科医療関係者がこのような情報をもとに再発防止および産科医療の質の向上に取り組むことで、国民の産科医療への信頼が高まることにつながります。

#医療事故 #医療訴訟 #医療過誤 #脳死

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?