沖縄50周年に基地問題について考えてみる

記念すべき(?)、初note投稿ということで今回は沖縄の基地問題について自分が思っていることなどをざっと書き連ねてみる。
自分は3年前に東京から沖縄に移住したのだが、それまでは頭の中では沖縄の基地問題については知ってはいたものの、「確かに日本にある米軍基地の75%は多すぎだけど、中国や北朝鮮の問題もあるし、仕方ないのかな」くらいにしか思っていなかった。
しかし実際に住んでみると、米兵および米軍基地の問題についてどうしても避けて通れないというか、色々厄介な面もあるとどうしても感じてしまう。

1つは米兵が運転する車、いわゆる「Yナンバー」の車。全てが全てというわけではないが、変なところに路駐する車があったりして煩わしいと感じたことは1度や2度ではなかった。Yナンバーの車と事故を起こすと色々と面倒というのは聞いているのでこちらも気をつけるが、それでも気が気でならない。
後は、自分は宜野湾市に住んでいるのだが、普天間基地があれだけの面積を占めていると通れる道も少ないので不便だと感じてしまう。
それ以外にも日中に米軍機が飛ぶ音も仕事中だとうるさく感じるし、最近ではコロナ禍の最中に米兵が大量に遊び回ってコロナのクラスターが発生したのも腹が立って仕方なかった。

とまあここまで米軍基地のデメリットばかりを強調してしまったが、もちろんメリットもないわけではない。
まずは米軍がいなかったら中国や北朝鮮が今以上にやりたい放題になるだろうなという安全保障の面、それに経済面でも米兵が沖縄にお金を落としてくれている面もあるし、雇用面でも実際に米軍基地で働いている人たちもいるので、その人たちのことも忘れてはならないだろう。
個人的にも一昨年の2月に沖縄マラソンを走ったときに嘉手納基地の中を通って、その時に米兵の人たちが手を振ってくれたのもよく覚えている。

なので沖縄に米軍基地が存在するとしても、うまく共存してくれればそれはそれで割り切れなくもないのだが、やはり犯罪をやらかす輩とかが出てくると、どうしても沖縄に住むものとして感情も悪くなってしまわざるを得ない。
それと関連して一番問題なのは日米地位協定なのは間違いない。これの不平等性を無くすだけで今より幾らかはマシになるはずなのだが、それができないのは政治家たちの交渉力のなさなのか。
それについて自分も最近初めて知ったのだが、日本も東アフリカのジブチ共和国に自衛隊基地が駐在していて、そこでジブチと同じような地位協定を結んでいることも要因の1つになっているらしい。

ぶっちゃけ、よその国で悪さをする日本人がいたら煮るなり焼くなりしてくれとでも思うのだが、ジブチとの不平等条約を解消して、その上でアメリカとの不平等条約を何とかするよう交渉することはできないものだろうか。
逆に、一般のアメリカ人にとっても日本で犯罪を犯す一部の人間のせいで自分たちまで悪く思われたら困るだろうし、正直アメリカにとってもそこまでメリットはあるのかなとは思う。

日本とアメリカお互いにとっていい関係を築くためにも今の沖縄での基地に関する問題をいい方向に解決していくのは必要不可欠なはずなのは間違い無いが、ただたまに基地の前で見るようなシュプレヒコールみたいな反対運動がいい方向に導くかというと、どうしても懐疑的にならざるを得ない。
それにはちゃんとした問題意識と交渉能力を持った政治家が出てきてくれるのが一番だと自分は思うので、選挙の際は候補者の問題解決力について注意深く見ていこうと思った。

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