五感の鍛え方

なにか作るにあたって、どんな物を作るか、アイデアが具体的に見えていることがとても重要です。
そのアイデアのための肥料みたいな物として、感覚、直感が大切だと思います。
ユーミンも言っていましたが、見る人が見れば目に映る全てのことはメッセージなのだと思います。

僕は最近ギターを弾いていて、思ったことがあります。
なんとなく、ブルースを弾きたくなって、BPM80のスピードで、メトロノームを鳴らしながら、ブルースを奏でていました。
メトロノームに合わせながら弾くために、目を閉じ集中して、弾いているとだんだんギターとメトロノームが混ざり合って、気持ちよくなってきました。
腕や手首が自動的に動いているような感覚になり、リラックスして自分が奏でている音を聴いていると、弦の鋼とピックがぶつかり合う音の中に、「キィンキィン」と金属音が混ざっていることに気付きました。
その音が、目を閉じる僕の瞼の裏側に映像を喚起さしてきました。その風景を文字でなぞっていくことにします。

まず鉱山があり、黒人労働者がツルハシをもってキンキンと茶色の岩を砕いています。
その労働者たちが、リズムに合わせて汗水垂らして、働いています。
あ〜喉が渇いたと汗を拭いジーンズはドロドロです。灼熱の夏みたいな蜃気楼も見えます。
そんな風景を見ていると、体験したこともないのに、共感してしまって、ブルースの誕生に思いを馳せて、音楽ってすごいなぁと思ってしまいました。笑

もうここまできたら、目に見えてない物にも、メッセージが宿っているんだなと思います。
目に見えるってなんなのかということも考えてしまいます。
でもやっぱり、このイメージを喚起してくれたのは、ギターであって、いつもの見慣れた風景を見ているだけではこんな時間はなかったなと思います。
視覚ばかりに頼らずに、生活の中に耳優先、嗅覚優先みたいな時間を入れ込めば、自ずと直感力みたいなものが鍛えられそうだと思いました。

趣味で弾いてるギターも、普通の生活の中で感じたことも、全て創作の一部であると再認識しました。手を動かしている時間だけが創作の時間ではなく、全てがカチカチカチと連動しているんだなと。
なので、金にならなくてもやりたいことはやったらいいし、やらなければならないとココに宣言します。
あー金ほしいー💰

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