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『草原の国キルギスで勇者になった男』

書籍情報

春間豪太郎・30歳。人間関係のいざこざ、自己肯定感の低下により、何をやっても満たされないクソゲー同然の生活を送っていた〈おれ〉の人生は、学生時代、冒険に開眼したことで一変する。多言語の習得、「夜の街」でのキャッチ経験により身に付けた交渉力、キックボクシングで培った護身術などを武器に、いつしか、スキル習得と経験値の獲得、そして動物(なかま)を引き連れた、RPGのような冒険スタイルにのめり込んでゆく。
今回、「ゼルダの伝説」の世界に憧れた〈おれ〉は中央アジアの秘境・キルギスに降り立つ。臆病馬と秘境探索、イヌワシとの共同生活、おてんば羊と挑む極寒の雪山、そして誘拐婚に遭遇……。さまざまな無理ゲーに巻き込まれるなか、とうとう見つけた本当の“居場所"とは。
冒険と動物を愛する全ての者に捧ぐ、新感覚ノンフィクション!

上記リンク先より

なぜ読んだか

ランニングするときに旅に関する話を聞きたい気分だったので、spotifyで旅に関するpodcastを探してみた。その中でたまたま以下のpodcastを見つける。これを聞いてたら話がまあおもしろくてぶっ飛んでいるw
高野秀行さんの本も大好きなので、この人が書いた本も読まねばと思いamazonで探して購入したのがこの本。
そしてやはりおもしろかった。

記憶に残ったこと

この本は作者がキルギスで現地で馬や羊を仲間にいれ旅をした話である。さらっと書いているがすごいことであるw。

そもそものチャレンジがすごい

作者の春間さんはこの旅の前にも、エジプトでラクダ飼いに弟子入りしたり、ロバ&犬&鶏とともに旅をしたりしていて動物の扱いに長けている。
旅の動機は冒険そのもののようだし、それ以外にこんなことを現代する人はほぼいないだろう。
今回ももともと乗馬技術を身につけていたわけではないが、その状態で馬と二人(一人と一頭)で旅を始めて1,000km以上の道を歩いたわけである。著者いわく、その度で新しく全く身につけていないスキル(今回は乗馬)に挑戦するのも醍醐味らしい。

旅行記として単純にめっちゃおもしろい

キルギスという国自体、私はこの本を読むまで知らなかった。そんな国なので日本の環境とは全然違うし、人の性質も全然異なる。その中で著者が厳しい自然の中を動物とともに旅をするわけである。そして時には人の悪い部分に触れながらも、現地のかたに助けられたりもしながら旅をしていく。
この本の中ででてきた誘拐婚の話も全く聞いたことがなく、そんな酷い(と日本人の私は純粋に感じてしまう)ことがあるんだなとも感じた。

所感

こういう本は大好き。
冒頭に書いた通り、高野秀行さんの本が大好きなので、春間さんの本もめちゃくちゃ楽しめた。
このレベルのサバイバル能力はないが、こういった冒険感には憧れる。他にもたくさん旅にでているっぽいので、もっと本だしてほしい。

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