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『フィフティ・ピープル』

書籍情報

痛くて、おかしくて、悲しくて、愛しい。

50人のドラマが、あやとりのように絡まり合う。
韓国文学をリードする若手作家による、めくるめく連作短編小説集。

ものがたりの楽しさに満ちた、韓国小説の新シリーズ創刊

上記リンク先より

なぜ読んだか

佐久間さんがおすすめの本として紹介していることをたまたま知って、韓国の小説って読んだことなかったと思い、読んでみた。

所感

これは非常によい作品だった!

全部で450ページ強で登場人物ごと50もの短編があるため、1作はおおよそ10ページ弱。それでも一人ひとりの個性や心情、想いというものに強く引き込まれるような物語になっている。

異なるタイプのキャラクターがそれぞれ色々な悲しみや苦しみを背負ったり、はたまた喜びを噛み締めたり。背景も年代も性別も様々な登場人物たちがゆるくある地域の病院を中心として織りなすストーリーである。

みんながそれぞれどんなことを考えながらどういう行動をしたかという本人目線の描写もあれば、それが他の登場人物からの目線からどううつっているかを描いているのも良い。

noteで本書の書評を探していくつかみてみたが、その中で「NHKの72時間好きな人は好きだと思う」と言っている人がいて、そうだな、本当にそうだな、わたしも72時間大好きだと思った。

親とかにもおすすめしたい本であった。

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