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『ジェット旅客機の秘密に迫る 「安全」「高速」「快適」を支える機体と運航のメカニズム』

書籍情報

元ANAのエンジニアと航空機関士がタッグを組んで制作!

本書は、ANAの元エンジニアだからこそ書ける、さまざまなジェット旅客機の知識や裏話が満載です。イラストもANAの元航空機関士が描いており、プロだからこそ描ける品質で、ジェット旅客機の構造やシステムをわかりやすく、正確に表現しています。ジェット旅客機の構造やシステムに関心がある人の「知的好奇心」を満たすこと請け合いです!

上記リンク先より

なぜ読んだか

ちょっと軽めの本を一旦挟みたいなと思い、自分の身近にあるものであまり知っていないものについて読んでみようと思った。
その中でこの本を見つけたので読んでみた。

記憶に残ったこと

全部がつながる話というよりは、飛行機に関する知識を一つ一つ紹介するような形式であるため、おもしろいと思ったことを2つほど

飛行機雲の温暖化への影響

なんと、飛行機を飛ばすことででるCO2排出よりも、飛行機からでる飛行機雲のほうが温暖化への影響が大きいらしい。これはびっくり。

2000年~18年の間に航空が気候変動にどれだけ寄与したかを調べる調査がこのほど実施された。その結果、航空業界が地球温暖化に与える影響の57%は飛行機雲が原因で、その影響は燃料の燃焼による二酸化炭素(CO2)の排出をはるかに上回ることが明らかになった。飛行機雲が温暖化につながる理由は、飛行機雲が本来宇宙に放出されるべき熱を閉じ込めてしまうためだ。

航空業界が直面する飛行機雲問題、容易に解決できる可能性も

また上記の調査とはおそらく異なるが、同じように飛行機雲の温暖化効果の調査の話も面白かった。当然、比較調査するために飛行機雲が全く無い状態のデータも必要である。しかし、そのようなケースは通常発生しない。(飛行機は毎日飛ぶため。)しかし、2001年9月11日の同時多発テロの日から14日間飛行が禁止されそのタイミングで計測できたという。

飛行機の燃料タンクの場所

飛行機の燃料タンクの場所もちょっとおもしろかった。
なんかとくに考えずに胴体に位置しているんだろうと思ったら、翼だった。

下の記事より引用

これは胴体におくと、燃料が満タンで飛行中で翼の付け根に負担が大きくなるからということ。たしかにそう言われるとそうだ。

所感

面白かったけど、もう少しメカニズム的なところも聞いみたかったかも。
エンジンの仕組みとかも、あまり詳しくなくよくわからないところもあった。(というかそこに詳しくするとかなり文量も多くなり、内容も難しくなり大変なのだろうが…)

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