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2023年ヤクルトドラフトの予想・見立てとか


はじめに

どうも、5位ですね。
1年にこの時期にしか稼働しないnoteにログインして、今年のドラフトにおいて我らが東京ヤクルトスワローズの動きがどうなるかを自分なりに見ていこうかと思います。
とは言っても毎度当たる気がしねェし、当たることも少ないので予想とか大層なことは言わずふわっと見立てをしていく感じでいきましょう。

ヤクルトの現状

まずはヤクルトの指名を見ていくにあたって球団の現在地をば。

全体像

陣容としては支配下61名、育成含め67名となっています。
外国人選手はサイスニード、ピーターズ、ロドリゲス、オスナ、サンタナの5名が残留と仮定すればここから新規で獲得するにしても安価気味の投手かなと予想されますので、そこの枠はそこまでいりません。
そうは言っても現時点で支配下61名はけっこう多いので戦力外等の補強も考えるとあまりドラフトで数を多くすることは難しいのではないかと予想します。
何人か育成再契約があるかもしれないので、そこがいささかばかり関わってくるかもしれませんが…。

投手

全般的に駒不足というか、戦闘力に乏しい1年になってしまったのは皆さん感じられていたことでしょう。ここ数年は基本的にどうにかなっていたリリーフ陣もついに陰りが見え始めていたシーズンでもありました。
結局先発が頼りないからリリーフが崩れ始めたのか、リリーフが耐え切れなくなったので先発も引きずられたのか、堂々巡りのような議論もありますがともかく先発の整備が必要なのかなと感じています。
久保、成田の左腕両名と契約を結ばず、思い切った形も考慮していく必要がありそうです。

捕手

とにかく数が足りない。一軍捕手3人態勢が基本スタイルになりつつある中で支配下捕手5名はどう考えても危険な布陣を敷いていると言わざるを得ない。今季を振り返ればよく捕手で大怪我・長期離脱者が出なかったなと綱渡りであったと感じます。
これは必ずしもドラフトである必要はありませんが支配下捕手の人数を増やすのは必須中の必須であると強く思う部分であります。

内野手

内野…に関してはどう見るべきか非常に難しいんですよね。一塁オスナ、二塁山田、三塁村上、遊撃長岡と短期的に見れば特段緊急性の高い状態ではない。言い換えれば今年の不調を跳ね返し来季チームが強くなるためにはとどのつまり、オスナ山田村上あたりが本来の力でボコスコに打ちまくることが一番手っ取り早い方法なんですね。
じゃあドラフトでなんもせんでエエのかというところですが、村上の渡米やオスナの契約満了、山田の年齢的能力低下によるコンバート等はある程度見込まれる部分でありますから、その未来に向けて土壌を整えておく必要はあるかもしれません。

外野手

外野はもう5年超個人的には言い続けていることですが、とにかく数が少ない。今のところ育成の岩田も含め9名。せめて二桁人数は欲しい。
デプス的にも今年23歳になる濱田や澤井が外野手で最年少であり、これを放置すると若年層がスカスカになりかねない懸念があります(というか西村は外野で育てる方向性もアリだったんじゃ?)。

指名の傾向

ここで自分なりに近年のヤクルト指名傾向を見てまいります。

  • 最初の入札はとにかくビッグネーム狙い
    16年に寺島一本釣りを行って以降は清宮、根尾、奥川、早川、隅田、吉村であり吉村以外はその年の注目度No.1クラスに突っ込みまくっている印象があります。例外の22年は公言祭りという状況で特殊例と考えます。

  • 2巡目は15年、22年を除き大学生・社会人選手
    ここ10年では高校生選手を2巡目で指名したのは不思議か必然か優勝した15年廣岡、22年西村の2例となっています(じゃあ21年丸山はどないやねんとも思う)。

  • 小川GM体制後は高校生2名以上指名
    これに関してはある程度意図的にやっているのではないかと思います。同じ年代の選手を揃えることでチーム内で孤立することを防いでいるのではないかと推測します。…まあ特に何か証拠がある訳でもありませんが。ポジションについて、高校生2名の内訳は投手1名野手1名のような形もあります。

  • 2017年以降では奥川イヤーの2019年以外は上位4巡の内訳が投手2名野手2名
    毎度投手ドラフトが予想されますが意外とバランスを見た形が多い印象です。19年は就任した髙津新監督の意向を汲んで投手中心となったと考えられますので、編成としての基本はバランスであるということでしょう。翻って16年以前は投手3~4名の例も多く、ある意味この時期を反面教師にしている可能性もあるのではないかと邪推しています。結局のところ小川GM体制でかなりヤクルトは方針が変わっているはずなので。

  • 六大学は2巡目までの指名が鉄則
    10年どころか現行の方式となった2008年から3巡目以降で六大学の選手が呼ばれたことはありません。選手や大学側が縛りをかけているというよりは、ヤクルト側が勝手にやっている縛りのような気がしているのですが実際のところどうなんでしょうね。

  • 東都からは投手は1巡目がほとんど、野手は4巡目程度まで落ちることが多い
    六大学のようなセルフ縛りとは違いチーム事情的に良い投手が多い東都から上位の指名が多くなっているだけかもしれません。ですので場合によっては東都投手の中位下位からの指名もあるとは思うのですが実情はなかなか見られていません。

  • 社会人野手はどれだけ高くても3巡目が最上位
    ヤクルトに限らずNPB全体の傾向でもあると思いますが社会人野手の評価はとても難しく感じます。その中で塩見が4巡目、最上位3巡目の指名は比屋根の例がありますね。

  • 育成指名での高校生の指名は限りなく少ない
    2010年貴規以来長らく高校生育成指名がありませんでしたが2021年下が久々の事例となりました。あえて露悪的に言うのであればヤクルトは育成選手を二軍の数合わせと捉えている節が多少あるのか、数合わせになりにくい高校生選手に食指が動きづらいのではないかと見ます。

  • 独立からの指名は基本的に育成指名
    先述の通り育成を数合わせと捉えているのであれば、独立は基本的にそういう場であるという球団の認識かもしれません。実際のところ指名された選手も飛び抜けたものがあるというよりは、フレキシブルに動きやすい性格を持った選手が多い印象を強く感じます。

  • 独立投手の指名はそもそもかなり少ない
    独立はむしろ投手の方が良い素材が多いイメージあるんですけどね、何故なんでしょうね。そもそもヤクルト球団の独立リーグに対する評価がかなり低いかもしれません。

  • リストアップ数が少なく繰り上げが多発していた時期もあったが最近はしっかり増やして繰り下げと思われる指名も多い
    2017年などはまさしく繰り上げ多発の好例だとは思いますが、ここ数年は報道ベースでも目に見えてリストアップの選手数が増えており健全化が図られているのではないかと感じます。内山壮は明確にまだ残っていたから指名されたパターンですね。

指名予想

ここまで長々と前置きを話しまして、ようやく本題に入ります。

全体的な見立て

先述の通りそこまで多くの数を指名することは出来ないでしょう。リストアップが57名という報道もありましたのでここからも大量指名の雰囲気は感じられません。
ということで支配下指名は5名前後、育成も1名前後という無難な数に落ち着くと予想します。また、内訳は投手3名、野手3名(育成1名)でいってみます。

1巡目

傾向で申し上げた通り、ヤクルトの一発目はミーハー的な指名になるハズです。なるハズなんです。
次に問題になるのは今年のそういう選手が誰なのかとうことになります。

その中で私が予想しますのはズバリ「細野 晴希(投 東洋大学)」です!

東都リーグで早くから名を馳せており注目度は充分。毎年のように狙っている左腕にも合致します。さらには近年のヤクルトは完成度の高さよりもある程度飛び抜けたナニカを求めている部分があると感じており、その中でとてつもない馬力はまさしく天井の高さを伺わせるものでしょう。
高校生日本代表との試合での1イニング投球を見てもリリーフ適性も問題なくヤクルトのポイントを満たしています。

同じ東都としては「常廣 羽也斗(投 青山学院大学)」も候補の1人として悩みました。彼も"日本一の投手"としてネーミングバリューのある投手ですからヤクルトの入札として足りないなどということはないでしょう。しかし左腕という強みを優先して細野投手の予想となりました。
武内 夏暉(投 國學院大學)」もヤクルトの有力候補として見られることも多いですが、個人的には注目度という部分がやや劣るのではないかと考えています。言い訳しておきますと武内投手の実力を疑っている訳ではないんです、許してください。

さて、細野投手であればクジになる可能性は大きく外れの候補も考える必要があります。その場合は上記の3名に加えて「西舘 勇陽(投 中央大学)」「下村 海翔(投 青山学院大学)」の東都勢や「尾﨑 完太(投 法政大学)」あたりの大学生投手になるでしょう。
上田 大河(投 大阪商業大学)」「高 太一(投 大阪商業大学)」の大商大勢はどうにもスカウト陣のコメントがそこまで評価高くないのかな?と感じられましたので1巡目予想から外れる形となりました。

2巡目

ある程度野手も考えたい2巡目ではありますが、今年の市場を考えてしまえばさらに投手にいく確率が高いのではないかと思います。
大学生投手ではさらに「草加 勝(投 亜細亜大学)」「西舘 昂汰(投 専修大学)」あたりも入ってきます。
その中で高校生となると「木村 優人(投 霞ヶ浦高)」「日當 直喜(投 東海大学菅生高)」「坂井 陽翔(投 滝川第二高)」のような大型投手が今年のヤクルト、ひとつのテーマになっているのではと推測します。

3巡目

個人的には3巡目で外野手で固めたい、そう考えます。
その中で「宮崎 一樹(外 山梨学院大学)」を強く推したい。宮崎外野手は実に塩見泰隆のような走攻守の三拍子揃った選手で、逆方向に強く打ち返せるパンチ力も魅力です。ここらで一発アスリート型の外野手を増やしてみたいと思います。
ただし、宮崎外野手はヤクルトの3巡目の前に消えている可能性は大いにありえますのでその他の候補としては「星野 ひので(外 前橋工業高)」や「中島 大輔(外 青山学院大学)」はいかがでしょうか。星野外野手はヤクルトスカウト4人態勢での視察も行われています。

4巡目以降

4巡目以降はだいぶパターンによって揺れ動きますのでまとめて考えていきます。5巡目までの支配下指名と仮定すると残り2人の指名となります。
この中で捕手と社会人投手を考えてみたいです。

捕手は出来れば高校生を狙いたく「堀 柊那(捕 報徳学園高)」「鈴木 叶(捕 常葉大学附属菊川高)」などが候補となるでしょうが、個人的に推したいのは「寺地 隆成(捕 明徳義塾高)」です。捕手だけでなく三塁に一塁に柔軟性があり頭の良さも見せてくれる面白い選手となっています。
ほかに社会人捕手として「南木 寿也(捕 JR北海道硬式野球クラブ)」を密かに考えていますがヤクルトが指名するイメージがあんまり浮かびません。

社会人投手は「森田 駿哉(投 Honda鈴鹿)」に視察という怪情報があるなどしています。あとは「川船 龍星(投 日本通運)」などいかがでしょう。

育成指名

育成はいつも通り独立野手なのかなと。流石に育成捕手は近年多すぎてお腹いっぱいなのでフィールドプレイヤーで考えます。
その中でオススメしたいのは「伊藤 琉偉(内 新潟アルビレックスBC)」でしょうか。内野を幅広く守れ、外野にも挑戦しているユーティリティ性の高さが魅力です。三振の多さはネックですがその分しっかり振り込める強さもあり、年齢的にも若く赤羽 由紘のような雰囲気があります。

指名のまとめ

ここまでをざっくりまとめれば

1巡 細野 晴希 投手 東洋大学
 →外れ1巡 大学生投手
2巡 大学生投手 (尾﨑など)or 高校生投手(木村など)
3巡 外野手(宮崎や星野)
4巡 捕手(寺地)
5巡 社会人投手

育1 独立野手(伊藤)

という予想でいってみましょう!

最後に

長々としたとりとめのない文章を読んでいただいた方ありがとうございました。

これを言ってしまえば元も子もないですが、予想なんて基本当たりません、当たる気もしません。
ですが予想をすることでヤクルトのドラフト戦略が見えてくるものもあり、無意味なものではないと信じています。

ヤクルトに来ていただける選手たちに感謝と歓迎の気持ちを持ちながら、来季以降に球団が飛躍することを期待してプロ野球ドラフト会議当日を迎えるものであります。

では!


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