【僕ヤバ感想】Karte.94 僕らは夜更かしした

　まずは、ちゃんと母親同士が話してくれて良かった！察する山田ママ、察してる山田パパを制する山田ママ、強い。そして「娘」を出して会話を進める市川ママも。ほんと、こういうのはきちんとしたほうがいいよ。
　

　前にこの記事を書いたときはそう思っていたんだけど、今思うと全くの的外れだったと思う。その後山田は本番チョコ渡すのに難儀していたし。
　今回のことも、また試作会に市川が来ることを山田の両親に話していなかったのも、山田が周りの大人をとことん信頼しているし、その逆もそうで「周りの大人は、私（山田のことね）を信頼してくれている」という気持ちを持っているのではないかと思う。
　これは山田が自分に自信があるというのではなく、これもまた「周りの大人に対する信頼感」からなんじゃないかな。
　つまり、「私の周りの人達はみんないい人。だから私を信じてくれる」という。
　「私のやることは間違ってない、だから周りの大人は信頼してくれるのだ」というわけではない、と思う。
　山田が市川をチョコ試作に家に呼んだときも、市川に対する信頼もあったけど、山田の両親に対する信頼もあるのだろうなと思う。
　でもわからない。もしかしたら恥ずかしくて言いそびれただけかも。今回のお泊りのように。
　ただそれだったらそれで、チョコ試作会の最初のときに、もうちょっと山田が恥ずかしいような、気まずいような表情を見せてもいい気もするけどね。わからない。

　酔いつぶれたおねえ、よく階段で落ちなかったなと変なところに安堵する。下着！袋に入っていると逆に変！さり気なく服の間に挟んで見えないようにしておくとかじゃないの？

　ギュッと目をつぶる市川が可愛い。紳士だね。どうでもいいけど「洗濯乾燥２時間、早くていいな」と一瞬思ってしまった。そしてメンズシャンプーを使う山田。髪、キシキシしないかな、平気？

　でもドライヤーかけてるとき、山田はジャージの下っぽいの履いてるけど、寝るとき履いていないっぽいんだよね。どうしたんだろう。人の家だからあんまり肌を出しちゃいけないと思っていて、寝るときは着て寝るのが苦手で脱いじゃうタイプ？
　でも朝、市川の両親が早起きして、山田が足はみ出して寝てたらびっくりしないだろうか（寝相悪そうだし）。

　肉２枚は多分足りないでしょう。でも甘酒って空腹の足しになるのだろうか。いつまで山田は少食キャラを演じられるのだろうか。

　多くの中学生は反抗期で、まさに市川は真っ最中。でも自分との葛藤なんだね。私も勉強になった。
　反抗期にここまで自分の分析ができて、しかもそれを明確に言葉にして他人に話せるってすごいな。
　そしてそれを話す相手が山田だというのが、本当に恋だ愛だを超えて、人として深く信頼しているのではないだろうか。
　山田はこの時の会話が演技に反映されるのだろうか。
　
　山田は、こういう演技の相談などを友達にしたことがあるのかな。最初の頃、例えばナンパイを躱すためにちぃから演技指導を受けていた感じだけど、それはあくまで「ライフハック」というか、学校で楽に動くためのものであって、役の内面まで掘り下げての演技の相談を友達にしているだろうか。
　市川に相談できるというのは、それだけ不安な自分を晒すほど気を許していることなのかな、と思う。
　つまり、山田も市川を好きという気持ちを持ちながら、深く信頼しているのではないか。

　なんとなくだけど、萌子は反抗期を通り過ぎてやや達観しているか、反抗期になる暇がなかった（家では違うかも）感じで、にゃあは反抗期、ちぃはこれから反抗期が来るかもね、という印象を私は持っている。

　でもおねえ、飲み過ぎは注意したほうがいいと思うなー。家の中ならともかく、外で飲んだ場合、なんだか勢いに乗って散財したり、危ない目に合わないそうでちょっと心配になってしまう。
　あと、モテるためにバンドって発想、なかなか新鮮だった。メンバーとは仲良くなれそうだけど。モテるんだろうか。

　でもこれで山田が家に帰って、ママパパと話すときに、「お泊りしてどんなこと話したのー？」とさり気なく探りを入れられても、おねえのことを話せるから、アリバイ（とは違うな。なんだろう）づくりにこのおねえ情報は一役買ってくれるのかもしれない。
　おねえも自分の過去がこんなところでバラされているとは思わずぐうぐう寝ているのでしょう。やっぱり飲みすぎないほうがよさそう。

　そして市川の誕生日の思いはパンツで締めくくられたようだ。