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【僕ヤバ感想】karte.87 僕はダブルデートする

 よくわかんないなあ。
 いや、いつもよくわかっているわけではないけど、普段山田の行動や考え以外は割と明確に描写されている印象だが、今回原さんや神崎くんの行動がよくわからない。

 ダブルデートって楽しいのかな。というか、両方とも明確に付き合っているわけではない、んだよね?そんな状況でのダブルデートって気の使い合い、腹のさぐりあい、しかも自分のパートナー(って言っていいのか)の気持ちも読みきれない、でくたくたになりそうなんだけど。しかも別に普通の休日ではなく、ホワイトデーでしょ?

 付き合っていないからこそ、ホワイトデーなどにお出かけ、というのは特別な意味を持ってくるはず。
 山田はうっかりスイパラにつられて行く!って言っちゃったけれど、あとからその日付に気づいてどう思ったのか。二人で出かけるチャンスを自分でなくしてしまったと思ったか、市川と出かけられる口実ができたと思ったか。
 市川は今週の週末までホワイトデーについてノープランだったことが判明。山田が図書室に来たのも、実はホワイトデーについて市川にさり気なく持ちかけたかったのかもしれない。

 原さんは明確に山田と市川、セットで誘うつもりだったみたい。市川に最初に声をかけ「山田さんも」というところから、ここはそう外していないと思う。

 で文字通り神崎くんが「山田さんとかも誘ったら」って言ったんだとしたら。
 原さんからみたら、ホワイトデーに二人きりになるのを避けようとしている?って邪推しちゃうかもしれない。そしたら後の原さんの悩みとつながる。
 原さんに誰かを誘って一緒に行こうよ!と言うにしても、山田の名前を神崎くんが出してくることがよくわからないんだよね。だって原さんと山田、所属してるグループが違うし。神崎くんが市川と山田のことを把握している、という気配は感じないし。
 原さんにいろいろバレてるように、実はばやしこと足立以外みんな知ってるとか?ありえる。先生もわかってるしな。

 神崎くんはダイエットしてる原さんにスイパラで思い切り食べてほしくて、ダイエットの敵となるスイパラ行きをしぶる原さんに「大食いする山田さんが一緒なら、スイパラへのハードルが下がるし、原さんもたくさん食べるかも!」と思った、ていう斜め上の理由かもしれないな。いや神崎くんならありえる……?

 原さんは原さんでいろいろ悩んでいる様子。悩みつつかわいい誘導尋問であっさり市川に自白させる手腕、すごいぞ。
 原さんも待ち合わせより相当早く来たわけだけど、なにか原宿で用事があったのかな。アクセサリーを買いたかったとか。

 「否定的なことばっかり言ってごめん」と謝れる市川、偉い。原さんにはどうしても気を許しちゃうのか。原さんはきっと聞き上手。
 市川は自分の悩みに相当テンパっていて(ホワイトデーにカタログギフトは、ない。カタログギフトは不特定多数に一斉に贈るものを手配するときにつかうもんだ。一対一だったら本人に聞くほうがいいし、わん太郎外してないから自信持ってもらいたいところ)、原さんがなにか悩みを持っていることに気づいてない。
 これまでの描写で原さんと神崎くん、お互いに好意を抱いているとは思うけど、原さんはいまいち自信がないのか。

 帽子をかぶりながら「私がしても~」と弱気な発言。原さん、ダイエット成功したのかすごく可愛くなっているのに、神崎くんは太っている方がいいから「神崎くんのためにダイエット頑張ったのに認めてくれない!」って気持ちのすれ違いがあるかも。だとしたら神崎くんは多分少数派の好みなので、原さんは悪くない。というか神崎くんもべつに悪くないか。

 思春期について余談。
 原さんも山田も、この年頃にしては胸が大きいけれど、「この年頃」だとそれは、本人にとって必ずしもプラスに捉えられることではない。体の変化に気持ちがついていけなかったり、他人の目(男子だけではなく、同級生の女子の目も)も気になる。服や下着もどうしたらいいか密かに悩む(体型が変わると似合う服も変わるから)。
 中学生なら、人によっては胸が大きい=嬉しい!とはならないこともある。今の山田は自分を受け入れている感じがするけれど、そこに至るまでに葛藤もあったかもしれないし。

  ともあれ、出かけるにあたって「勝負の日が始まった」と思ってる市川。勝負をつける気だったのかな?原宿で買い物しようとしてたわけだし。確かにバレンタインデーからこっち、市川は市川でテストや送辞でいろいろ忙しかったから、ホワイトデーに何をお返ししようか、は後回しになっちゃったかもね。
 山田ももしかしたら、への期待に胸を膨らませて(比喩)来たのに暗雲のスタート。そこに「Butter」というTシャツ?着てきちゃうのがなんか笑える。

 でも本人たちは笑い事ではないだろう。最後には丸く収まるだろうけれど。来年の楽しみが一つ増えたね。

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