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甲陽学院中を受験する場合の「練習受験校」

甲陽学院中を受験する場合の併願パターン、実は選択肢が限られるのが特徴です。どういった学校をみんな併願しているのか?今回はまず、本番入試以前に受験する「練習」受験についてまとめてみたいと思います。

1.練習受験とは

「統一入試日」というのは、近畿2府4県(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山)については、この日から入試を実施していいですよ、という解禁日にあたる日を指します。近畿2府4県に所在しない他地域の中学校は、この統一入試日に縛られません。これらの学校のうちいくつかの学校が近畿圏で受験場所を設定し、入試を近畿圏の統一入試日よりも前に入試日を設定するため、近畿圏の生徒にとっては「練習」受験、となるわけです。

2.練習受験の意義(子ども)

統一入試日にいきなり第一志望校となる入試を迎えると、今回テーマとしている甲陽学院中受験生の場合、9割方は緊張して実力が全く発揮できない、ということになります。これは神戸女学院を受験する女子最上位生でも同じことが起こります。このため、まずは練習受験をする受験生が、特に上位校になるほど多くなります。心臓によほど毛が生えた、周りのことにはまったく動じない、という子でない限り、練習受験をおすすめします。

他地域というのは、次項で挙げるように岡山や愛媛、北海道などがあります。このため、自宅から通えないようなところは受験しても意味がない、と考え、練習受験に前向きになれない保護者の意見にもこれまで多く触れてきました。しかし実際の練習受験に我が子をのぞませると、予想以上に緊張したり、あわてふためく姿を目の当たりにすることになります。

3.練習受験の意義(親)

子どもにとっての「練習」というばかりでなく、これは親にとっても練習です。入試日当日を迎えるまでの出願など、受験準備の練習。入試日当日に我が子をきちんと受験会場に送り込む、ルート、乗り換え検索などの練習。入試を終えた時に我が子になんと声かけをするかの練習。合格発表をどう確認するか、確認した合否は子どもに伝えるか否かを考える練習。というように、むしろ「親の受験準備の練習」という意味合いも非常に強い、ということを理解しておいてください。

出願を忘れた、合格したけど手続き金を指定日までに入金するのを忘れた、招集日を忘れていた、などの理由で、受験ができなかったり、合格はしたのに入学できなかったり、親に起因する失敗も見てきました。我が子の努力に水を差さないためにも、親ができること、親がすべきことを本番で確実に実行できるよう、練習受験で親が練習しましょう。

4.練習受験の候補校3つ

ここでは甲陽学院中受験生の練習受験の候補校を3校挙げます。

北海道の学校です。医学部への進学実績に定評があります。大阪会場としてグランフロント大阪で実施しています。JR大阪駅から雨雪を気にすることなく、入試会場まで行くことができます。平均的な甲陽受験生であれば、しっかり合格できる水準にきます。

愛媛の学校です。こちらも大阪・梅田で大阪会場入試を設定しています。上の北嶺中よりもさらに偏差値は上になるため、灘中受験生と勝負することになります。平均的な甲陽受験生が受験した場合、合格する場合と不合格になる場合どちらもあり得ます。「本当に不合格になるかもしれない」という相当な緊張感のもとで受験させたい場合(全く緊張感がなく、本人をビビらせたい場合)は、こちらも選ばれています。

岡山の最難関私立中です。ここで挙げた3校の中では、唯一貸し会議室などではなく、学校の教室で受験することになる学校です。最寄り駅の熊山から徒歩10分以内で学校に着きます。入試開始も10時と遅いので、岡山ではありますが、入試当日に自宅から出発することができます。平均的な甲陽受験生としては、最も合格が確実、という状態で受験することになります。

今回はこれで以上です。記事をお読みいただきましてありがとうございました。何かご質問がございましたらコメントでお知らせください。


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