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甲陽学院中受験者の併願校候補一覧【2日目午後】

甲陽学院中を受験する場合の併願校の候補について、具体的に挙げていきたいと思います。今回はまず、甲陽学院中入試の第二日終了後の午後入試実施校についてふれたいと思います。

0.はじめに

甲陽学院中は、関西統一入試日から2日間連続での入試となります。第一日が国語・算数・理科、第二日が国語・算数です。第一日は昼過ぎに、第二日は午前中昼前には試験終了となります。

第一日試験終了後、午後入試を実施する学校の試験を受験することも可能ですが、おすすめしません。甲陽第一日の3科目で相当に疲労がたまります。これを第二日に残さないよう、しっかりと気力体力ともに立て直す必要があります。そこに入試をもう1つ持ってくると、いかに問題が簡単であっても、やはり疲労がたまってしまい、第二日は実力を発揮しきれない、ということになります。

したがって、甲陽学院中を受験した受験生の併願校は、第二日試験が終わってから、その日の午後入試以降で検討することになります。今回は甲陽学院中を受験した後、どのような午後入試校を受験している受験生が多いか、その学校をいくつか挙げてみたいと思います。

1.高槻中学校

数年前に男子校から共学校に舵をきりました。従来は、甲陽受験生にとっての確実なおさえ校の1つでした。しかし、共学化に伴い男子の枠が減ったこと、近年の共学人気の高まりを受け、男子にとって難度が上がってきました。特に女子は最上位生の受験校の一角をなすようになっています。入試問題は甲陽受験生としては標準的な問題が並ぶため、いかにミスせず、高得点を取るか、という勝負になります。

2.西大和学園中学校

こちらは従来は中学校は男子校、高校は共学校でしたが、数年前に中学校も共学化し、女子の入学が可能となりました。こちらも女子最上位生の受験校の一角をなしています。高槻中ほど確実な合格は見込めませんが、平均的な甲陽学院中受験生であれば、合格の可能性を一定程度持って受験することができる学校です。

3.須磨学園中学校

神戸以西エリアでは、もはや大学合格実績も白陵中にもひけをとらない部分も出てきたことから、第一志望での受験者が増えている共学校です。この学校は入試機会が3回ありますが、1回目は甲陽第一日と重なり、2回目は甲陽第二日と重なってしまっています。唯一3回目が、甲陽第二日終了後、同日午後に設定されており、受験可能です。この日程については、算数と国語、または算数と理科、という2科目受験となります。甲陽学院中受験生は国語が苦手であることが多く、後者の「算数と理科」という受験形態を選ぶ生徒も多いですが、国語についても甲陽レベルまで仕上げてくると、須磨の国語には十分対応できます。

4.滝川中学校

上記①から③はいずれも共学校ですので、男子校も挙げておきます。滝川中は最寄り駅が板宿駅です。これは③の須磨学園も同じです。地下鉄、山陽電車(阪急・阪神は新開地駅で同じホーム上で山陽乗り換え)で、駅から徒歩圏内ということもあり、甲陽受験生からも選ばれる学校の1つになっています。

滝川中は前期日程(甲陽第一日と重なる)の次が、この甲陽第二日の後の午後入試「中期日程」です。この中期日程だけは、西宮北口にも試験会場を設けて入試を実施するため、甲陽現地から負担なく移動できる点がメリットです。ただしデメリットとしては、滝川中合格発表後の入学手続き締め切りが早めに設定されているため、甲陽の入試結果次第では次の志望校が六甲や白陵となる場合は、滝川で手続きするかしないか、やや悩むことになると思います。その場合は、翌日にも「後期日程」が設定されていますので、そちらを受験するとよいでしょう。

5.その他

・大阪桐蔭中学校

・甲南中学校

・滝川第二中学校

6.おわりに

1.から4.までの学校が、比較的甲陽学院中の第二日試験終了後に受験している受験生が多い学校群(並び順は特に意図はありません)、5.で挙げた学校群はそれほど多いわけではないが、受験する生徒もいる、という学校群です。まずはこれらの学校の教育内容や、我が子に合うかどうか、といった部分には目を通しておきたいところです。甲陽第二日の翌日以降については、また記事をあらためたいと思います。

今回はこれで以上です。記事をお読みいただきましてありがとうございました。何かご質問がございましたらコメントでお知らせください。

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