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『福岡の賃貸住宅+羽田空港 飛び放題のサブスク開始』

  スターフライヤーより、北九州エリアの賃貸住宅と、北九州‐羽田 間の航空券がセットになったサブスクサービスが2023年に開始されると発表された。
想定利用者は、首都圏の企業に勤務する賃貸居住の家族や、北九州市近郊への単身赴任者。不動産会社と連携し、福岡の賃貸とセットになった往復航空券を、専用サイトで発券するとのこと。料金は、東京23区の家族向けマンションの家賃と同水準の、20万円台~40万円/月 で検討されている。それにより、リモートワーク可能な人材の、福岡への移住誘導が可能となるかもしれない。東京とほぼ同じ家賃で、東京より広い福岡の家に暮らせる上に、飛行機に乗り放題となれば、利用者の満足度も高まる。結果、コロナ禍によって激減した搭乗率の回復につなげることが狙いだ。
  一方、毎月定額で宿泊施設に滞在できるサブスクサービス「HafH」を運営するKabuK Styleも、日本航空とのサブスクの社会実験の第2弾が引き続き全国の路線でおこなわれている。
  このような航空会社サブスクサービスが広まっていけば、福岡市のような大企業の支店が多く、単身赴任の法人需要があり、しかもまちの中心部が福岡空港と隣接する都市にとって、これまでにない賃貸需要が掘り起こされることになりそうだ。
  近年、地方都市への移住欲求が高まる中で、航空業界から賃貸業界にワイルドカードが提示されたことが、空港が近接した地方都市にとってどのような影響を及ぼすか。福岡ひいては全国地方都市の賃貸市場を占う上で興味深い。

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