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TJAR - 挑戦の意味 -

控えめに言って最高だったトランス・ジャパン・アルプス・レースの良さを伝えたい。

<TJARとは>
日本アルプスを415kmを8日間で走破するレース。別名Great endurance。富山湾〜駿河湾。圧倒的な絶景。

<王者の責任>
望月将悟さん- 消防士、山岳救助隊。4年ぶりに帰還。奇跡の5時間切り達成者。得意の山で巻き返しを狙う。「I’m back」。2018年大会で身体を酷使し、ピークを越えるも、第一人者として負けたとしても踏破することを目標に参加。「僕に今走る意味があるんですかね?」「目標が明確でない。」「トランスジャパンの優勝者は逃げられないですよ。」南アルプスの麓が出身地、この夏で山を降りる山小屋の管理人の榎田さんと歓談。5日間18時間、多くの人に迎えられながらゴール。

<最強の挑戦者>
土井陵さん-最強の挑戦者。大阪市消防局。2021年大会で望月さんのレコードを上回るペースを出すも、台風直撃でレース中止。最初の30kmはアップ。小児喘息を経験、膝も半月板を除去済み、消防隊では当初ロープ登りが出来なかったほど。4日と17時間で踏破。

<レース完走への思い>
竹内雅昭選手-最年長62歳。2018年に58歳で完走。史上初還暦越えでの完走を狙う。「遅い俺しか撮れないんだろ」。「10年間の夢が終わりました。」レース脱落後も最後尾の選手の応援に駆けつけるなど完走への熱い思いを届けた。

<キッカケ>
稲崎健一郎選手 - 母の勧めで、41歳でスタート。若い頃に全国を自転車で旅していた。達成感と爽快感を味わえるとレースに挑む

<輝きをもう一度>
坪井伸一選手 - 銀行マン。39歳で仕事に打ち込めなくなった。寝言で数字をとなえるほどのストレスにより、部署移動を経験、花形の法人担当から外れる。もう一度輝くためにレース参加。奥さんは由美子さん、夫への信頼感。5mの滑落により棄権、事故をレース中に起こしてはいけない。

<挑戦の意味>
駿谷明宏選手 - 54歳。2年前に大腸癌の宣告を受けるもレースに参加。自分は世の中に何も残していないと語るも、レース中に「チャレンジ精神の連鎖がある。人から人へ波及。それは人生に何かを残したことになるんじゃないですかね。」と考えるに至る。ゴール後の一言「信じられない自分がこんなことできるなんて。」

<番外編>
カメラマン- 北条さん。カメラを持ちながら望月さんについていく強者。棄権の話を抑え込む交渉術を持つ。

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