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投稿12回目 ~空虚の果てに

おはようございます。

先週は投稿できず、1週間遅れての更新となります。

可愛くて愛らしいセレナディアちゃんが旅立ってから5月5日(木)の『こどもの日🎏』に1週間が経ちました。
こどもの日と言えば、やっぱり粽と柏餅、そして菖蒲の花は必須ですから、初七日も迎えたということで早速購入し実家へ。

玄関を開けると、空気が一変していました。
いつもリビングやダイニングのお気に入りの場所から、チャチャチャチャと足音を鳴らしてお出迎えしてくれていたのに、しーんと静まり返り、生が感じられなくなっていたのです。

その静寂が堪らなくなったからか、無意識に『セレちゃん、来たよ!』と声をかけていました。

その言葉に反応する実体はありませんが、何故か空気がふとその言葉に呼応したように感じたのです。

セレちゃんが迎えてくれたように感じました。

姿はないけれど、思い出が実体化してくれる。
遺影に手を合わせ、お線香を捧げ、お花を添えて供養しました。



粽と柏餅は粗供養として、両親へ。
美味しそうに食べる姿を見ていると、セレちゃんが欲しそうに見つめていた姿を思い出しました。


私達は生まれた瞬間から時を紡いでゆきます。

存在した瞬間から、もう過去なのです。
何て儚いんでしょう。
その過去が記憶として私達の体に刻まれ、現在から未来へと進みながら瞬時に過去へと押し流され死に向かって生きている。

いつかこの儚い道のりが終わりを告げる時、何を思うのか…

ただ、今は当たり前だった存在を失った空虚感に悲しみ戸惑い、時の流れを漂っているように感じる日々。

そんな中、昨年末の自主公演に動画で特別出演下さいました光枝明彦さんが客演されましたミュージカル『ジークフリート』の告知をSNSで見つけ、思いきって突如観劇を敢行致しました!


コロナ禍から上京していなかったので、約2年ぶりの関東です。
劇場に到着すると、ロビーや客席で劇団四季在団中お世話になった前社長、先輩方、後輩達と奇跡の再会を果たしました。

皆さんお変わりない姿に懐かしさと嬉しさが込み上げました。

作・演出の岡本隆生さんも客演されていた川原洋一郎さんも在団中にお世話になった大先輩で、光枝さんも含め、先輩方の素晴らしい演技、歌唱に魅了されました。

次に観劇したのが『オペラ座の怪人』大阪公演。


こちらはSNSで懇意にさせて頂いているお客様からお誘い頂き観劇することとなりました。
この作品にメグ・ジリー役で出演していた頃の演出から新しい演出に変わり、一部台詞も歌詞も音楽も振付も衣裳も音響も照明も変更されていて驚きましたが、私が出演していた時に共演していた方々もご出演されていたので、まるで自分も舞台に立っているような感覚になり、あらゆる場面での臭いや明かり、音の聞こえ方まで蘇ってきました。
懐かしさと新鮮さを感じた観劇となりました。

それからすぐに、お薦めされて観劇したのが、ムロツヨシさん主催の『muro式がくげいかい』です。

こちらは、野外で上演された舞台で、トラックや、移動式舞台を駆使し、水もふんだんに活用した野外ならではの演出は、スタッフさんの素晴らしいチームワークの妙だと敬服致しました。

悲しく辛い別れに疲弊していましたが、舞台芸術の持つ偉大な力を改めて再認識できた機会を多く得られ救われました。

コロナ禍では、芸術文化は二の次に扱われ、存続が危ぶまれる状況下に陥りましたが、辛く苦しい時こそ、芸術文化は必要不可欠なのです。

芸術は

生きる希望や力を

授けてくれる。


『身心一如』とあるように、心が豊かになれば体も健やかになり、限られた命の道のりも澱みなく歩めます。
立ち止まり時をただただ流してしまう時があっても、心があらゆる思いで動いていれば、体も動けます。

生きることは

苦楽と共に歩んでゆくこと。


辛苦に満ちた時があってもやがては安楽が訪れます。

そう思えるのは、生きる喜びを得られた心に宿す光のお蔭です。

昨日、5月12日(木)でセレナディアちゃんとの別れから2週間が経ちました。


まだ突然涙が溢れます。
切なくなります。
でも…
少しずつ
少しずつ
歩み始めています。
過去から現在、そして
未来へ。

舞台芸術の素晴らしい力をこれからも伝えてゆくことが使命だと信じて進んでゆきます。

それが私の生きる道だから…

今月のレッスンは下記の通りで実施しております。

初心者の方もご趣味の方も、プロを目指される方もご興味がありましたら、是非ご連絡ください!

一緒に舞台芸術の素晴らしい力を体感しましょう✨

Y.I.Personal🌱
舞台芸術基礎力向上教室
石倉康子

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