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ミーターの大冒険 第六部 地球へ 第2話 ロボットと変異体

142第2話ロボットと変異体
ミーターの大冒険 
第六部 
地球へ
第2話

ロボットと変異体

あらすじ

ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ファウンデーション暦488年1月、カビレ星系目指して、第一回目の探索をおそらく恒星カビレ近くのシリウス星界近くでの超新星爆発のガンマ線バーストによって大破し、ミーター・マロウも宇宙空間に放り出された。

そこ近くの領域を航行中のR・レオナルド・エノビアレラに拾われた。R・レオナルド・エノビアレラは、自己修理のため銀河辺境のイオス星というロボット第零法則グループの製造・修理の基地に赴く途中であった。彼はミーターをイオス星につれて行くことにした。

それから4年間、ミーターは独自なリハビリを受ける。ポエニッツ仕様のラヴェンダーのエキスの温泉療養である。

4年が過ぎ、ファウンデーション暦492年、眠りにおちていたミーターは、修理されていたファー・スター2世号の中で、イルミナに起こされた。その時、ファー・スター2世号はシンナ星の軌道上にあった。

ファー・スター2世号はシンナ星からカルガン星経由でコンポレロンに着く。

コンポレロンでは、地上ではこれといった手がかりは見つけられなかったが、イルミナにある異変(フィードフォワード症候群)が生じ、不死の従僕の気配を感じる、という。

イルミナの特殊能力で、ヴァジル・テニアドールという懐疑主義の歴史学者の頭脳から二つの情報を手に入れる。
 一つは約2万年前の航海日誌に記されてあった周辺の星の座標と、二つ目は故郷の星系カビレの異常さ、つまり、他には珍しい、ガス惑星を取り囲む巨大リングのある惑星と、他の岩石惑星を回る巨大衛星があること。

その航海日誌の座標にはない恒星系が前方に存在していて、彼らは突如として、反ミュールで知られていたガイアを発見する。
 
 ガイアの長老ドムとの通信で地球とミュールに纏わる真実を知った。

ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。

二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

オーロラでジスカルド・レヴェントトロフの機能停止の頭部を発見し、銀河歴史消滅以前の全体像を垣間見た。

ファー・スター2世号に戻った二人は、オーロラの次の探索星をソラリアに定める。

ミーターは、例のデニアドールの航海日誌にあった座標を現在時点の時差を考慮して修正して方向をロックした。おそらく例のソラリアであった。
 ミーターは日誌にあった、他の二つのスペーサーの星も、その座標には間違わないと確信した。

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イルミナ ミーターさん、ガール・ドーニックの『故郷星探索調査報告書』には地球についての他に何が書いてあったんですか?

ミーター ガールは、第一回目の地球探索の後、自分の「証古学」の手法をもう一度、再検討して、自分のカオス理論とハリ・セルダンの「心理歴史学」と比較して、微妙な違いがあったことに気がついた。後に、それは第2ファウンデーションの理論の中に採り入れられることとなる。それは「微細心理歴史学」といわれるようになる。
 その根拠となるのが、歴史消滅以前における、ロボットの存在と、スペーサー(宇宙国家連合)の異常な退化的とも言うべき実態なんだ。
 実際、300年後にミュールが現れて、ガール理論の正しさが認められる。
 と言っても、それを理解できたのは、ベイタ・ダレルと第2ファウンデーションの第1発言者だったがな。それも第2ファウンデーションはベイタが見抜いたずっと後になってだ。
 後にその真実性は、第2ファウンデーションが採り入れ、ミュールを完全に封じ込めたんだ。

イルミナ 込み入ってるわね!
 そっ、そういう理由で、第2回目の地球探索が必要だったということね!

ミーター そうなんだ。ガールは、進んでターミナスから地球探索にくりだした。そして、めぼしをつけていたスペーサーの星々を調査した。特にソラリアだ!ロボットと人類の変異体を探して、な。
 そしてそれから地球にも行った。

イルミナ わかったわ、先生!
 進んで、探させてもらいます。

そう思うと、なんか感じてきたみたい。
 ....

ウジャウジャとロボットたちだわ!
 完全な陽電子頭脳にまで完成されていない形態のロボットたちね!

それに!

ミーター イ..、イルミナ、なにか、感知できたのか?


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