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ミーターの大冒険 第二部 イルミナ 第7話 「カルガンの浜辺 ミュールの秘密」

99ミーターの大冒険 第二部 イルミナ 第7話 「カルガンの浜辺 ミュールの秘密」

あらすじ

ミーターの体は4年間で完全に復旧し、無事に同じく修理されたファー・スター2世号に戻された。
 イルミナは当然無事だった。彼女の本体は、ターミナスの帝国辞書編纂図書館の地下からのコントロールなので、受動機さえあれば、どこにでも移送されるからだ。
 イルミナはミーターが時々白昼夢を見、独り言を喋り出す癖を発見する。ミーターの体の全体がまるでアルカディアの思い出で満たされているように。イルミナはミーターの白昼夢の内容を知っているにもかかわらず敢えて尋ねるのであった。
 思い出の一つは、その時が必ず来る事を50年も待っていたアルカディアのある晩のことであった。
 アルカディアとペレアス・アンソーアの再会の出来事であった。

場面は、ミーターを乗せたファー・スター2世号のなか。シンナ星に軌道上にいて、時にミーターは地表探索を重ねる。再度の銀河横断に対しての並々ならぬ決意が滲み出ている。
 シンナ星から見上げる眩(まばゆ)い極光になにかしらの兆(きざ)しを感じるミーターだった。
 ただ時たまイルミナのちょっかいが耳障りだが、それでも面白いと感じる。
 イルミナのアンソーアについての感想が際立つ。
 ミーターは、それでも「音痴」という言葉から何かに気がつく。
 ミーターはイルミナにオーロラへの進路を指示するが、禁断の星オーロラの位置がわからない。そこでミーターは、アルカディアの『続・追憶の鍵を開けて』の内容を思い出し、カルガンに行くことを思いつく。

 ミーターの体は4年間で完全に復旧し、無事に同じく修理されたファー・スター2世号に戻された。
 イルミナは当然無事だった。彼女の本体は、ターミナスの帝国辞書編纂図書館の地下からのコントロールなので、受動機さえあれば、どこにでも移送されるからだ。
 イルミナはミーターが時々白昼夢を見、独り言を喋り出す癖を発見する。ミーターの体の全体がまるでアルカディアの思い出で満たされているように。イルミナはミーターの白昼夢の内容を知っているにもかかわらず敢えて尋ねるのであった。
 思い出の一つは、その時が必ず来る事を50年も待っていたアルカディアのある晩のことであった。
 アルカディアとペレアス・アンソーアの再会の出来事であった。

 場面は、ミーターを乗せたファー・スター2世号のなか。シンナ星に軌道上にいて、時にミーターは地表探索を重ねる。再度の銀河横断に対しての並々ならぬ決意が滲み出ている。
 シンナ星から見上げる眩(まばゆ)い極光になにかしらの兆(きざ)しを感じるミーターだった。
 ただ時たまイルミナのちょっかいが耳障りだが、それでも面白いと感じる。
 イルミナのアンソーアについての感想が際立つ。
 ミーターは、それでも「音痴」という言葉から何かに気がつく。
 ミーターはイルミナにオーロラへの進路を指示するが、禁断の星オーロラの位置がわからない。そこでミーターは、アルカディアの『続・追憶の鍵を開けて』の内容を思い出し、カルガンに行くことを思いつく。

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イルミナ ミーターさん、あなたってホントは凄いRなんですね!見直したわ。あなたの回りを囲んだ女の子の数、ありゃ、あなたまるでアイドルみたいじゃないの!

ミーター 何言ってるんだい、イルミナ。人間の女の子にもててもしょうがないじゃないかい。それより、珊瑚礁の海の中、最高だったぜ。

イルミナ ロボットが海の中に入るなんて!
 ミュールはなぜ、カルガンを本拠地にしたの?昔から銀河一の歓楽街たったことは知ってるけど。アルカディアの『追憶の鍵を開けて』、『何度も何度も繰り返して』を読んでもサッパリわからないわ、そこんとこ、教えてくれない、ミーター。

ミーター この銀河の秘密の秘密ばらして、どうする。ミュールの謎解きが銀河復興の要なんだ。秘密はこの本にちゃんと書いてある。アルカディアの『追続・憶の鍵を開けて』に、な。でもこれは公表しない。お前の図書館には余計にそうだ。

イルミナ ケチ!尊敬しようと思ったのに。ミーター、最低!

ミーター そういうな!図書館には提示しないという約束なら、お前だけには教えてもいい。そんなこと、普通に考えれば簡単だ。
 人間社会の濃厚な縮図が歓楽街なんだ。そこでかりそめであるけれど、本音で、男女がぶつかりあう。金銭が絡んでたとしても赤裸々な人間の心理と実像が浮かび上がる。
 その感情の機微を掴んだんだよ、ミュールは。そして彼はその彼自身の独自な能力、感応力で銀河も支配できると目論んだ。この旅は、ミュールの実態を究明する目的もあるからね。これからだよ。

イルミナ ふ~。全然わかりやしない、けどね~? 
 そうすると、もしかしたら、不死の従僕とも関係あるっていうの?
 でも、なぜベイタは一日だけの滞在でミュールの首根っこを押さえられたのか、なんとなくわかった気がしてきたわ。
 要するに、ミュールは完璧に孤独だった。ベイタはこの盲点を潜在的に捉えた。
 彼女の感応力の根源は、限りない「慈しみ」だった。
 そうなのね?長いベイタとミュールの闘争は、最初から結末がハッキリしてたのね!

 じゃあ、聞くけど、ミーター、ミュールの感情操作は、どこから来たの?ねえ、ミーター、聞いてるの?

yatcha john s.

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