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日本人学校出身者の強み

帰国子女だけど、帰国子女っぽくない。英語もそんなにできない。小学生時代を非英語圏の日本人学校で過ごした私は、長年海外に住んでいながら何が身についたのだろうか、自分のアイデンティティにどんな影響があるのだろうか、と思うことがある。

特に周りにインターナショナルスクール出身者や英語圏からの帰国者がいたので、自分の彼らに比べると”微妙な”経験をどのように捉えたら良いのか悩むことが多かったように思う。

学生生活を終えようとしている今、私が日本人学校出身で良かったと思うこと(あくまで個人の感想だが)をいくつかあげてみる。

①勉強に困ったことがない

帰国してから知ったことだが、日本人学校は進学校だとも言われるぐらい、比較的勉強のよくできる子供が集まっていた。正直、私は日本人学校では勉強ができると思ったことがない。どちらかと言うと苦手な方だと思っていた。ところが、日本の学校に通い始めた時、勉強に関して先生から褒められることが増えたことに驚いた。勉強が得意だと知ると、学ぶことが楽しくなり、中学の頃には学年でトップの成績をとるようになった。これは自分の人生を振り返った時に一番得したことであったと思う。

②のびのびと様々な経験ができた

海外在住中は子供だけで外を出歩くこともできず、日々時間を持て余すため、習い事をたくさんしている子供が多かった。私も週6で習い事をさせてもらっていた。私にはインターナショナルスクールに通っていた兄弟がいるが、毎日の課題に加えて、日本に帰国してからも勉強についていけるよう、日本の教科書に合わせた勉強も行っていたため、私のように習い事をたくさんするような自由な時間が無かったように見える。やりたい経験を色々させてもらえたことで増えた趣味や特技は、帰国後も役に立つことが多かった。また、このような経験は、日本人学校では出会えない様々な国の人に出会い、英語や現地語に触れることができる貴重な機会であった。

③外国語習得の意欲

日本人学校出身者は英語ができないということがコンプレックスになる傾向がある。しかし、それは決してマイナスにはならないように思う。英語ができない、だからこそ英語を習得してやろうと帰国後に努力する人も日本人学校出身者には多いのではないだろうか。やらされているのではなく、自発的に勉強するので、外国語を習得する方法が自然と身に付き、それは他の国の言語の習得にも生きるのである。


以上のような点が私の感じる日本人学校出身者の強みである。

まだまだ書き足りないことはあるが、この記事が少しでも日本人学校出身者への理解に繋がれば嬉しい。


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