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琳とする蔵~キラリと光るその一瞬を~

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「琳」は「玉が接して鳴る音」。キラッと光って消えていくその刹那をかき集めた宝石箱(=蔵)です。 「琳とする蔵」(りんとするくら)と呼びます。
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記事一覧

【展覧会レポート】風と共に舞う線:カルダー展

7/9(火) 18:30~19:30 今回は専門スタッフが展示室内で解説をしてくれるギャラリーツアーに参加…

【展覧会レポート】遠距離現在 Universal/Remote

展覧会の概要 「遠距離現在 Universal/Remote」は、コロナ禍の3年間を振り返り、その時期に感…

【展覧会レポート】ブランクーシ 本質を象る

アーティゾン美術館で行われているブランクーシの作品展は、まるで時間を超えて彫刻芸術の真髄…

【テルマエ展】入浴を愛する心は、時を超える

5月9日、古代ローマの「お風呂文化」を中心に紹介されていた展覧会【テルマエ展】に行ってきた…

【映画独話】オッペンハイマー

素晴らしい。見終わった後、「良かった」という言葉しか思い浮かばなかった。何もない「良かっ…

【佐川美術館】水紋の陰影の美しさに酔いしれる

佐川美術館の建築と空間の魅力を簡単にレポートにまとめる。 はじめに、佐川美術館の外観は控…

京都でのほうろく灸体験

2024年4月13日に「せんねん灸」で「ほうろく灸」体験してきた。ちなみに体験は無料。事前に予約した方が無難だ。 お灸とは、もぐさを燃やし、熱でツボと呼ばれる皮膚上のポイントを刺激することにより、病気の症状や身体の不調を緩和する東洋医学の治療法である。 布団や座布団を敷いた部屋でリラックスした雰囲気の中、スタッフの指導を受けながら体験を行った。 「もぐさ」の原料となる「よもぎ」は、キク科の多年草で本州、四国、九州の山野路傍に自生している。漢方薬では「芎帰膠女湯(きゅうき

【フランス旅行 Day4】ようやくフレンチにありつける。

黄色いポスト。フランスではこれが主流らしい!? パサージュ巡り。フランス版アーケード式商…

【フランス旅行 Day3】オルセー美術館は構造美。

朝ごはん、エスプレッソとクロワッサンとバゲット☕️🥐🥖 おしゃれな雑貨屋さん。まさかの灰…

【フランス旅行 Day1】カルチエラタンを彷徨く。

バゲット大賞で金賞を取ったお店で朝ごはん。 今回の旅行の醍醐味はなんといってもバゲットで…

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タイトルにある「創造と生成」はそれぞれ「アナログ」「デジタル」を指している。 企画を担当…

歩く、赴く、移動する

2月25日、東京都現代美術館 MOTコレクションの「歩く、赴く、移動する 1923→2020 特集展示…

フランス旅行1日目

午前5時30分に目覚ましに叩き起こされ、30分で颯爽と朝の支度にかかる。 6時過ぎ、車で羽田空…

鰭展

森美術館へ向かう道すがら、ばったり発見した小さな展示「読む水族館 鰭展」。東京六本木の本屋「文喫」と札幌の水族館「AOAO SAPPORO」がコラボレーションした企画展だそうだ。 私は魚が好きだ。水族館に行くと、色とりどりの魚たちが水槽の中で泳ぐ姿に見とれてしまう。魚は見た目だけでなく、生き方や習性も多種多様で、その奥深さに惹かれるのだ。 そんな私にとって、六本木の本屋「文喫」で開催されている企画展「鰭展 読む水族館」は、まさに天国のような場所だった。この展示は、魚の鰭(