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おやすみ、スマホ

年間休日0日、朝は7時から働き始め、遅い日は夜の12時以降も働く。一日の平均労働時間は約4時から5時間。一応、アットホームな職場。

こんな求人があったとして、応募したいと思う人っているのかな?

ちなみにこれは、僕のスマホ(勤務2年目)のシフトです。

日曜日は基本的に、あまり予定を入れないようにしている。

月曜から土曜までの計6日間で、僕のソーシャルパワー(人と接する力)は底をついているから。第一形態のカオナシ状態を想像してほしい。それです。

そして最近、残りの1日、つまり日曜日を、スマホの電源を完全に切って過ごしている。

外の情報との関わりを断ち切って、ひたすら自分のための時間を作る…ということを試したり、試さなかったり、している。

これが想像以上に、僕の生活とメンタルに安寧をもたらし始めた。

電源を切ったその瞬間から、時間の経過がとっても緩やかになるのを肌で感じ、自分を取り巻く世界がギュッと小さく、狭くなるのが分かる。

言い換えると、世界のあらゆる出来事が、自分の手の届く範囲になるということ。

SNS上で見かける煌びやかな光景も、友達の楽しそうなパーティの写真も、誰かの語る人生の成功話も、国内外の不吉なニュースも、不毛なレスバトルも、全てが一瞬にして目の前から消えてなくなる。(イッツァスモォルワァルド)

あるのは、手元にあるコーヒーの香りと、読みかけの本。窓から吹く風と、外から聞こえてくる他愛のないお喋りだけ。

何かで聞いた話だけど、現代人が一日に得る情報量は、江戸時代に生きていた人の一年分に匹敵するらしい。この本当かどうか分からない怪しい説も、なんだか納得できる気がしてくる。
僕たちは、どうやら嘘みたいな情報量の中で生きているらしい。

だから、身近にあるものが、極力自分の力だけで完結できるという環境は、思った以上にストレスフリー。

一人サウナや銭湯が人気なのも、それが理由かもしれない。

こんなことを言いながらも、僕はインターネットから完全に遮断されている訳ではない。

自分はあまり現金を使わないので、買い物に行く用事があればスマホは持っていくし、iPadに接続したスピーカーからは、音楽を流し続けている。午前中や寝る前は普通に電源を付けてるし、この記事もPCを起動して入力している。案外そこらへんはルーズ。

大事なのは、とにかくゆとりを作ること。厳しいルールは逆効果!

だけどPCでブラウザは開かないし、音楽も歌詞のあるものは流さない。

そうそう。最近知ったんだけど、『Lo-Fi』と呼ばれる“あえて高音質を志向しない”カテゴリの音楽があって、それが“スマホなし時間”にピッタリなので、オススメ。
調べればいくらでもプレイリストが出てくるので、気になったらぜひ聴いてみて欲しい。

話が逸れた。

とにかく、もし今この記事を読んでいる人の中で、

「もしかして私のスマホ働きすぎ?」

と少しでも感じる方がいれば、週に一度くらいは、スマホをお休みさせてあげる時間を作ってみてもいいかもしれない。“年間休日約48日”ぐらいには、改善できる。
相変わらずエグいブラックだけど。

では、そろそろPCの電源も落とすことにする。

おわり


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